プロジェクト紹介 バイオマス
バイオマスは、動植物から生まれた生物資源の総称です。バイオマス発電やバイオマス熱利用により、生物資源をエネルギー源とした、電気や熱を作りだすことが出来ます。化石燃料ベースの電気や熱をバイオマス由来の電気や熱で代替することにより、温室効果ガスの排出削減につながります。
マレーシア・サンダカンにおけるパーム椰子空房発電プロジェクトマレーシア



本プロジェクトは、世界有数のパーム油生産国のマレーシア・サバ州サンダカンにおいて、パーム油製造過程で発生するパーム椰子房を燃料として11.5 MWのバイオマス発電を行うものです。パーム椰子房は、通常、埋め立て処分場等に投棄され、腐敗により、大気中にメタンガスが放出されています。
本プロジェクトにより創出された電力は、現地サバ州電力公社に供給 (売電) されます。本プロジェクトの実施により、系統で創出される化石燃料ベースの電力が代替されると共に、メタンガスの大気放出も回避され、年間約23万トンの温室効果ガスの排出削減に貢献します。
- プロジェクト実施国
- マレーシア
- 事業登録
- 2006年7月
- 排出削減見込量
- CO2換算 : 230,019 トン / 年
- プロジェクト詳細
-
CDM: Kina Biopower 11.5 MW EFB Power Plant
- 注) UNFCCC ウェブサイトに移動します (英語のみ)。
- 排出削減スキーム
- CDM
タイ・ピチット県におけるもみ殻発電プロジェクトタイ



本プロジェクトは、タイ・ピチット県において、もみ殻を燃料として20 MWのバイオマス発電を行い、創出された電気をタイ国営電力公社 (EGAT) に供給 (売電) するものです。世界有数のコメの生産国のタイでは大量のもみ殻が創出されており、通常、埋め立て処分場等に投棄され、腐敗により、大気中にメタンガスが放出されています。
本プロジェクトの実施により、系統で創出される化石燃料ベースの電力が代替されると共に、メタンガスの大気放出も回避され、年間約7万トンの温室効果ガスの排出削減に貢献します。
また、本プロジェクトは、CDMプロジェクトの先駆的な例として、世界で初めてCDMの登録のための有効化審査を開始しました。さらに、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が、再生可能エネルギー分野で初となるCDM方法論を、本プロジェクトのために開発・国連承認を受けました。
- プロジェクト実施国
- タイ
- 事業登録
- 2007年6月
- 排出削減見込量
- CO2換算 : 70,772 トン / 年
- プロジェクト詳細
-
CDM: A.T. Biopower Rice Husk Power Project in Pichit, Thailand
- 注) UNFCCC ウェブサイトに移動します (英語のみ)。
- 排出削減スキーム
- CDM
フィリピン・マニラにおけるバイオマスボイラープロジェクトフィリピン


本プロジェクトは、フィリピン・マニラのアルマジロホールディングス社が運営するクリーニング工場において、熱源として使用しているバンカー油 (BFO) 焚きボイラーに替え、バイオマスボイラーの導入を行うものです。本プロジェクトで導入するバイオマスボイラーは、近隣地域の精米所から出るもみ殻を燃料として活用とします。
本プロジェクトの実施により、年間600万リットルのバンカー油 (BFO) の消費が代替され、年間約1万8千500トンの温室効果ガスの排出削減に貢献します。尚、本プロジェクトは国連登録済みながら、排出権は未発行です。
- プロジェクト実施国
- フィリピン
- 事業登録
- 2009年3月
- 排出削減見込量
- CO2換算 : 18,500 トン / 年
- プロジェクト詳細
-
CDM: Biomass boiler project in the Philippines
- 注) UNFCCC ウェブサイトに移動します (英語のみ)。
- 排出削減スキーム
- CDM
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