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本日の株式市況
イブニング・コメント
26 日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、終値は前日比306 円28 銭
(0.81%)高の3 万7934 円76 銭だった。日銀が26 日まで開いた金融政策決定
会合で政策の現状維持を決め、緩和的な金融環境が当面継続するとみた海外勢
などからの買いが優勢だった。日経平均は前日に831 円安と大きく下げた後の自
律反発を狙った買いも入りやすかった。
昼休み時間中に日銀会合の結果が発表され、日経平均は株価指数先物主導
で後場寄り直後に上げ幅を470 円近くまで拡大した。日銀は追加利上げを見送
り、長期国債の買い入れについても現状維持とした。政策金利の据え置きは市場
予想通りだが、直前には国債買い入れの減額などを巡る思惑も浮上していただけ
に、それまで買いを手控えていた海外短期筋が買いを強めるきっかけになった。
経済・物価情勢の展望(展望リポート)では「当面、緩和的な金融環境が継続す
る」との考えを示し、これに反応した買いも入りやすかった。
短期筋の買いが一巡すると日経平均はいったん230 円高程度まで伸び悩む場
面もあったが、国内債券市場で長期金利が上昇幅を縮小したことを支えに、再び
強含む展開となった。不動産株の上昇が目立った。
米長期金利の上昇基調が強まるなかで、外国為替市場では日米金利差を見込
んだ円安・ドル高が一段と加速した。会合後に1 ドル=156 円台前半まで円が下
落するとホンダやマツダなど自動車株の一角への買いが強まる場面があった。た
だ、トヨタは上値の重さが目立つなど円安を好感した買いはまちまちだった。
円安加速で輸入物価が一段と上昇し、インフレ圧力が強まるという見方も多い。
日銀の展望リポートでは、初めてまとめた2026 年度の消費者物価指数(CPI)の
前年度比上昇率見通しは変動の大きい生鮮食品を除いて1.9%とした。24 年度は
2.4%から2.8%、25 年度も1.8%から1.9%に引き上げた。「6 月か7 月会合での追
加利上げに向けた地ならし」として受け止める向きもあった。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。終値は22.95 ポイント(0.86%)高の
2686.48 だった。JPXプライム150 指数も反発し、11.06 ポイント(0.96%)高の
1165.34 で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で4 兆9674 億円、売買高は18 億6122 万株
だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1189 と全体の約7 割だった。値下がり
は420、横ばいは42 だった。
東エレク、ソフトバンクグループ(SBG)、ダイキン、第一三共が上昇した。一方、
信越化、ディスコ、デンソー、ジェイテクトが下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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