私が所属するチームの主な仕事は、債券市場について調査・分析し、その内容を顧客である機関投資家へ直接プレゼンをしたり、レポートをメールで配信したりすること。社内への情報提供も行います。リサーチの仕事を大きく分けると、エコノミスト、ストラテジスト、アナリストの3つがあります。エコノミストは、経済の動向を見極める経済の専門家。ストラテジストは、市場全体の動きをみながら投資戦略を考える専門家。アナリストは企業の財務内容などを調査・分析し、株価や社債の投資価値などを判断する企業分析の専門家です。私は、エコノミストとして日本経済、国債市場の分析業務を経験後、現在は、欧州経済、国債市場の分析を担当しています。
最もやりがいを感じるのは、お客さまや社内の方々に、私の分析に対する納得感を持っていただけたとき。いくら良い分析をしても、伝わらないと意味がありません。膨大な量の情報を分析し、丹念に調べるだけに、意気込んでプレゼンに臨むのですが、そんなときほど説明が複雑になりがちです。分析・調査したことを全て話そうとしてしまうからです。そうすると、えてして人には伝わりません。「緻密で意味があり、さらにわかりやすい説明」。私がいつも心がけていることです。
お客さまが知りたいと思っていることは多岐にわたります。私の専門分野だけに限られるわけではありません。だからこそ、当部にはそれぞれの分野のプロフェッショナルがいるのですが、それでも、私自身、他の分野のことも知っておいたほうが良いと考えています。お客さまが関心を持っていることについて理解が進みますし、自分自身の分析力向上にもつながります。目標は、できることの幅を広げ、どんな投資家からの期待にも応えられる存在になることです。