分散投資の資産配分(5) 「守り」と「攻め」2つのポートフォリオを持つ戦略

著者/投資をまなぶ編集部

「分散投資が重要なのはわかるけど、具体的に何をいくら持てばいいの?」と思ったことはありませんか?資産配分の考え方には様々なアプローチがありますが、今回は、「守り」と「攻め」の2つのポートフォリオを持つ「コア・サテライト戦略」について、ご紹介します。

国際分散ポートフォリオの「コア」とリターンを追求する「サテライト」

「コア・サテライト戦略」とは、運用資産全体を、土台となる「コア(中核)」と、リターンの上乗せを目指す「サテライト(衛星)」に分けて運用する方法です。一般的には、資産の70~90%を「コア」として堅実な資産に、残りの10~30%を「サテライト」として攻めた資産に配分します。
コア資産の運用は、「守り」の視点からきちんと分散されたポートフォリオがおすすめです。例えば、当社のファンドラップサービス「Mirai Value」は、国際分散投資のポートフォリオを自動で管理・運用できるサービスで、ひとつの選択肢になります。

「サテライト枠」での自由な運用

コア資産が運用の大枠を構成し、「守り」として機能することで、サテライト資産の運用では、自身が気になるテーマや会社の株式を、好きなように持つことができるようになります。また、サテライト資産は全体ポートフォリオの一部に過ぎないため、運用に失敗しても資産全体へのダメージを抑えることが期待できます。
投資家が投資判断をする際には、様々な行動バイアスによる影響を受けますが、その影響を緩和する1つの方法が、一定のルールに基づく運用です。しかしながら、ルールに基づく運用では自身のアイデアや投資判断を活かす場面が限られ、「ルールを守ったことにより逃してしまったチャンス」を悔やむことにもつながりかねません。そこで、サテライト枠という自由な運用の余地を持つことで、資産の大部分についてはより長期的に規律のある資産運用を守ることができる可能性があります。

運用資産全体のリスクチェックを

「コア・サテライト戦略」では2つの枠組みを管理するため、ポートフォリオ全体のリスクやコストが把握しにくくなる傾向があります。サテライト枠がいつの間にか肥大化していないか、定期的な自己点検(セルフチェック)が欠かせません。当社の「ポートフォリオ分析サービス」では、ファンドラップサービスも含めたリスク管理が可能です。

また、このコア資産とサテライト資産を合わせた資産配分は、投資家個人のリスク許容度を反映しません。リスク許容度とは、投資家が求めている収益性やどの程度の価格変動や損失なら受け入れられるかというものです。ご自身のリスク許容度に合った資産配分を知りたい方は、「リスク許容度診断」を行い、当社のインターネットトレード内にある「ポートフォリオ分析サービス」から、資産配分例を確認してみましょう。

こんな人に向いているかも

人は時に、客観的に正当化されるよりも過剰に自信を持ったり、実際はコントールできない物事にも影響を及ぼせると認識したり、自身の考えに都合の良い情報にばかり目が行くなど、投資判断に様々な影響を受けます。「コア資産の運用はルールに基づく分散投資を守り、サテライトの運用で自身の投資アイデアを試す」という枠組みにより、このような心理的バイアスの影響をサテライト枠の範囲に抑制できる可能性があります。

一方で、自身の決断が悪い結果につながるのではないかと投資判断が怖い方や、何かとよく「あの時ああすればよかった」と後悔することが多い方も、自身の投資判断をサテライト運用の枠内に留めることで、失敗した時の心理的ショックを緩和できる可能性があります。コア資産は保守的な運用で「守る」ことで、大きな運用の失敗をサテライト枠に留めることができます。

周りの人が良いと言うものがついつい気になってしまう方も、まずはサテライト枠で買ってみるなど、慎重な投資行動が可能になります。

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