本日の株式市況

モーニング・コメント

6日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、終値は前日比737円12銭(1.05%)高の7 万0683円98銭だった。終値で7万円台を回復するのは7月1日以来3カ月ぶり。5日の米株 式市場でエヌビディアが連日で上場来高値を更新するなど主力ハイテク株の上昇が目立っ た。米ハイテク株高の流れを受け、東京市場でもアドテストやTDKなど人工知能(AI)・半導 体関連への買いが活発化した。アドテストは6日続伸し、連日で株式分割考慮後の上場来 高値を更新。時価総額は大台30兆円を上回って終えた。
5日の米市場で超大型テック株への買いが目立った。ハイテク株比率が高いナスダック総 合株価指数は2週間ぶりに最高値を更新した。台湾電機大手の鴻海(ホンハイ)精密工業が 5日発表した2026年7~9月期の売上高(速報値)が同期間として過去最高を更新し、6日の 台湾株式市場で加権指数が4営業日連続で過去最高値を更新した。AI需要の強さが意識さ れ、東京市場でも村田製や太陽誘電、フジクラ、イビデンなど関連銘柄への物色が目立った。
三菱UFJなど銀行株も堅調だった。ロイター通信が6日、「日銀が基調的な物価上昇率が 2%に到達したとの認識を示す方向で検討に入ることが分かった」と報じた。金融環境は依 然緩和的として基調物価2%程度の定着に向けて日銀は引き続き短い間隔での利上げを進 める方針といい、利ざや拡大への思惑から銀行株にも買いが向かった。
6日の東京外国為替市場で円相場が下落したこともトヨタなど輸出関連銘柄の追い風と なった。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は6日、9月28日に開いた経営委員会 の議事次第を公表した。市場の一部で注目された基本ポートフォリオに関する報告事項はな かった。国内長期金利の上昇抑制のために高市早苗政権がGPIFに日本国債の買い増しを 促すとの見方が夏ごろから浮上していた。だが、9月は議論されなかったことが明らかとなり、 GPIFのポートフォリオの見直しで円資産投資が拡大するとの思惑が後退。外国為替市場で は円売り・ドル買いの勢いが強まった。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。終値は38.34ポイント(0.92%)高の4183.56だった。JP Xプライム150指数は続伸し、15.95ポイント(0.91%)高の1766.35で終え、最高値を更新した。
東証プライムの売買代金は概算で7兆3048億円、売買高は21億3700万株だった。東証プ ライムの値上がり銘柄数は1153。値下がりは349、横ばいは50だった。
ファストリや東エレク、フジクラが上げた。一方、ソフトバンクグループ(SBG)やキオクシア は下げた。

6日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続伸し、終値は前日比253ドル38セント(0.49%)高の5万1521ドル28セントだった。米長期金利が低下(債 券価格は上昇)し、株式の相対的な割高感が薄れた。収益成長への期待で一部の人工知能(AI)関連銘柄に買いが入り、投資家心理が改善した。
米長期金利は6日朝に一時前日比0.05%低い5.25%を付けた。中東からの原油輸出量が回復しているとの見方から、米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート) の期近物が1バレル86ドル台まで下げる場面があった。中東情勢の不透明感は根強いが、上昇が一服したことで国債利回りに低下圧力がかかった。
ダウ平均の構成銘柄ではウォルマート、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、ホーム・デポなどが上昇した。金利上昇が消費者心理を悪化させるとの警戒感がくすぶっていたが、6日 に米金利が低下したため消費関連銘柄に買いが入った。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が上昇した。リサ・スー最高経営責任者(CEO)が2027年に生産を大幅に増やす計画に言及したと 伝わった。アナリストがAIエージェント向けの半導体の需要が伸びると評価し買い材料となった。市場予想を上回る中期目標を示したマーベル・テクノロジーも上昇し、他のAI関連銘柄に も買いが波及した。
10月には主要企業が2026年7~9月期の決算を発表する。米景気の底堅さやAI需要を背景に高収益になるとの予想が多いなか、「金利上昇と原油高の両方が落ち着くタイミングで米 国株を買いたい投資家が多かった」(Bライリーのアート・ホーガン氏)との声があった。
ダウ平均の構成銘柄ではアマゾン・ドット・コムやキャタピラー、シスコシステムズが上昇した。ナイキやメルク、マイクロソフトも上昇した。一方、セールスフォースやボーイング、ハネウェ ル・テクノロジーズは下げた。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸した。終値は前日比122.482ポイント(0.44%)高の2万7599.792(速報値)と、連日で最高値を付けた。
アルファベット傘下のグーグルに電力を販売する20年契約を結んだと発表した電力のコンステレーション・エナジーが急伸した。AI向けクラウドサービスのコアウィーブやネビウス・グ ループが高かった。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は4日続伸した。終値は前日比44.98ポイント(0.57%)高の7818.93と、8月13日以来約2カ月ぶりに最高値を更新した。
【日経QUICKニュース(NQN)】

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