本日の株式市況

イブニング・コメント

30日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に3日続落し、終値は前週末比1487円 22銭(2.79%)安の5万1885円85銭だった。米国防総省が数週間に及ぶイランでの地上 作戦を準備しているとの報道が週末にかけて相次ぎ、中東情勢の一段の悪化が経済 を下押すことを警戒した売りが優勢だった。朝方には一時2800円を超える下げとなって 5万円の節目を再び視野に入れた。今後の中東情勢を見極めようとその後は下げ幅を 縮めて5万1000円台での推移が続いた。
米国・イスラエルとイランの戦闘が長期化することへの懸念から前週末の米株式市場 ではダウ工業株30種平均が2025年8月以来の安値を付けて、調整局面入りが意識され た。さらに週末には米国が地上作戦の準備をしていると報道され、一段の事態悪化へ 警戒が高まった。日米で金利上昇圧力もかかるなかで、週明けの東京市場では朝方か ら売りが膨らんだ。
中東産原油の供給不安が長期化するとの見方からニューヨーク原油先物は日本時 間30日朝の時間外取引で一段と上昇を強め、1バレル103ドル台を付ける場面があった。 原油高に加えて足元で進行する円安・ドル高によるコスト高が企業業績に悪影響を与 えると懸念した売りが幅広い銘柄に広がった。30日は3月と9月期決算企業の配当権利 落ち日にあたる。日経平均には350円程度の下押し影響があるとみられるが、配当落ち を踏まえても日経平均は大幅安だった。
トランプ米大統領はイランへの圧力を強めつつ、停戦合意にも自信を示している。海 外投機筋とみられる株価指数先物の買い戻しが主導して、日経平均は朝方の安値か らは下げ幅を縮小した。個別では石油関連の銘柄や内需ディフェンシブの食料品の一 角などに買いが向かった。
トランプ氏は攻撃拡大をちらつかせて米国側が提示する停戦条件の受け入れをイラ ンに迫る方針とされるが、イラン側も徹底抗戦の構えと伝わっている。先行きは依然と して不透明で、積極的な売買を見送る投資家も少なくなかった。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。終値は前週末比107.35ポイント(2.94%)安の 3542.34だった。JPXプライム150指数は反落し、41.34ポイント(2.72%)安の1478.40で 終えた。
東証プライムの売買代金は概算で7兆9080億円、売買高は29億241万株だった。東証 プライムの値下がり銘柄数は1436と全体の約91%だった。値上がりは85、横ばいは8 だった。
アドテストやソフトバンクグループ(SBG)、TDK、東エレク、ファナックが下落した。一 方、信越化、中外薬、レーザーテク、JTが上昇した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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