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本日の株式市況
モーニング・コメント
27日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に反発し、終値は前日比3
円32銭(0.01%)高の6万4999円41銭だった。米ハイテク株高でリスク選好
に傾いた海外投資家の買いが日本株にも入り、相場を押し上げた。朝方
には取引時間中として初めて6万6000円を上回る場面があったが、上値追
いの勢いが一服すると次第に上げ幅を縮小した。ソフトバンクグループ(S
BG)が利益確定売りに押されたのが相場の重荷となり、日経平均は大引
けにかけて失速した。
決算発表を経て日米で人工知能(AI)・半導体関連に対するアナリストの
目標株価引き上げが相次ぐなかで、前日の米株式市場ではマイクロン・テ
クノロジーが急伸。AI・半導体株に対する投資家の強気姿勢が一段と強
まった。東京市場でもSBGやアドテスト、東エレクなどに買いが先行して日
経平均は上値を試した。一時は1400円あまりに上げ幅を拡大して取引時
間中としては初めて6万6000円台に乗せた。
一方、SBGは朝方に上場来高値を連日で更新した後は次第に売りに押
され、5営業日ぶりに反落した。SBGを巡っては出資先であるオープンAI
の上場申請期待が根強い半面、直近までの上昇ピッチが急だったことから
利益確定売りが出やすく、大引けにかけて下げ足を速めた。同じく、モメン
タム(勢い)重視の買いを集めていたとみられるキオクシアにも売りが優勢
となった。日経平均は大引けにかけて大きく上げ幅を縮める展開となった。
27日の国際コンファランスでの日銀の植田和男総裁の発言が「6月の利
上げを織り込ませる内容ではなかった」との受け止めからみずほFGなど
銀行株にも売りが出た。
東証株価指数(TOPIX)は続落した。終値は前日比20.45ポイント
(0.52%)安の3918.01だった。JPXプライム150指数は続落し、3.85ポイント
(0.23%)安の1643.21で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で11兆643億円、売買高は24億6133万
株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は720。値下がりは790、横ばい
は58だった。
ファストリ、信越化、コナミG、KDDIが上昇した。一方、イビデン、ファナッ
ク、村田製、アステラスが下落した。
27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、終値は前日比182ドル60セント(0.36%)高の5万0644ドル28セントだった。
22日以来となる最高値を更新した。米原油先物価格が下落し、株式相場の支えとなった。景気敏感株やディフェンシブ株の一角が買われ、ダウ平均を押し上
げた。
ロイター通信は27日、イラン国営テレビの報道を引用し、米国とイランの戦闘終結に向けた覚書の枠組み案の内容を伝えた。イランはホルムズ海峡の商船
の航行を1カ月以内に軍事衝突前の水準まで回復させ、米国はイラン周辺から軍隊を撤収し、海上封鎖を解除するという。
ホルムズ海峡の航行正常化への期待を背景に、米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近7月物は一時1バレル87ドル台と
期近物として約1カ月ぶりの安値を付けた。
市場では「原油先物相場が下落し、個人消費を支えるとの観測につながった。このところ上昇が目立っていた半導体関連から、消費関連などに資金が向
かった」(ダコタ・ウェルス・マネジメントのロバート・パブリック氏)との声が聞かれた。ダウ平均の上げ幅は一時300ドルを超えた。
ダウ平均は買い一巡後は伸び悩んだ。米ホワイトハウスはイラン国営メディアが発表した覚書は「完全なでっち上げだ」とX(旧ツイッター)への投稿で主張し
た。米国とイランの交渉が合意に達するのか不透明感も意識された。
ダウ平均の構成銘柄ではボーイングやホーム・デポ、ナイキが買われた。プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)やコカ・コーラ、ユナイテッドヘルス・グループ
などディフェンシブ株も高い。アマゾン・ドット・コムやIBMといったハイテク株の一角も上昇した。
半面、JPモルガン・チェースは2%安となった。ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)が27日、今後数年間で最大200億ドルほどを買収に投じる可能性
などに言及したと伝わった。エヌビディアやマイクロソフト、シェブロンも下落した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5日続伸した。終値は前日比18.554ポイント(0.06%)高の2万6674.735(速報値)だった。連日で最高値を更
新した。前日に時価総額が初めて1兆ドルに達した半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーは3%あまり上昇した。メタプラットフォームズとテスラも買われた。
足元で上昇が目立っていた半導体関連株の一角には利益確定売りが出た。情報セキュリティーのゼットスケーラーが31%あまり下落した。前日夕に2026年
2~4月期決算と併せて発表した5~7月期の売上高見通しなどが市場予想に届かなかった。成長鈍化への懸念から、他のソフトウエア関連銘柄にも売りが
波及した。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は小幅ながら5日続伸した。終値は前日比1.24ポイント(0.01%)高の7520.36と、連日で最高値を付
けた。今年に入って初めて米主要3株価指数がそろって最高値を更新した。
【日経QUICKニュース(NQN)】
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