本日の株式市況

モーニング・コメント

23日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、終値は前日比157円98銭 (0.29%)高の5万3846円87銭だった。22日の米株式相場の上昇や、日銀が23 日まで開いた金融政策決定会合で政策金利の据え置きを決めた安心感から 買いが優勢だった。日経平均の上げ幅は午後に300円を超え、取引時間中と して1週間ぶりに5万4000円台に乗せた。ただ、22日に大幅上昇した反動から 利益確定売りも出て下げる場面もあった。
22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、終値は前日比306ドル (0.62%)高の4万9384ドルだった。米欧対立への懸念が後退したほか、米経 済の底堅さを意識した買いが優勢だった。23日の東京市場では中外薬などの 医薬品株や、ゲーム機の販売好調が伝わった任天堂などが買われ、日経平 均を下支えした。
日銀は政策金利を現行の0.75%で据え置いた。あわせて公表した「経済・物 価情勢の見通し(展望リポート)」で、生鮮食品を除く消費者物価指数(CPI)上 昇率の見通しを2026年度は引き上げ、25年度と27年度は維持した。現状維持 は予想通りの結果で、4月など早期の利上げ観測を高めるような内容も乏しい と受け止められた。
衆院が23日午後、通常国会の冒頭に解散された。市場では「日銀会合と衆 院解散といった重要イベントをこなし、目線は来週から本格化する2025年4~ 12月期決算に向かっている。円安の進行もあり、外需依存型企業を中心に好 決算が期待できそうだ」(三菱UFJeスマート証券の河合達憲チーフストラテジ スト)との声があった。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。終値は13.32ポイント(0.37%)高の 3629.70だった。JPXプライム150指数は続伸し、3.90ポイント(0.26%)高の 1527.59で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で6兆3929億円。売買高は20億9616万株 だった。東証プライムの値上がり銘柄数は923。値下がりは609、横ばいは69 だった。
塩野義や大塚HDが買われ、コナミGやネクソンも上昇した。一方、東エレク やソフトバンクグループ(SBG)が売られ、ファストリや味の素も下落した。

23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落し、終値は前日比285 ドル30セント(0.57%)安の4万9098ドル71セントだった。金融株を中心に売りが出た。 22日夕に2025年10~12月決算を発表したインテルが急落したのも相場の重荷だった。
JPモルガン・チェースは1.9%安だった。最高経営責任者(CEO)のジェイミー・ダイ モン氏をトランプ米大統領が提訴したことが22日に明らかになった。トランプ氏は21年 の米連邦議会襲撃事件の後、政治信条に基づいて銀行が特定顧客との取引を断る 「デバンキング」を受けたと主張した。
市場では「トランプ氏はデバンキングを不満に思っており、他社に飛び火する可能 性があるとの懸念が高まった」(インタラクティブ・ブローカーズのスティーブ・ソスニッ ク氏)との声が聞かれた。金融業に対する投資家心理が悪化し、ゴールドマン・サック スなど他の大手銘柄にも売りが波及した。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、インテルが17%安で終えた。25年10~12月期決 算では、最終損益が5億9100万ドルの赤字だった。パソコン向けの販売が振るわな かった。同時に示した26年1~3月期の収益見通しは特別項目を除く1株利益などが 市場予想に届かなかった。米政府やエヌビディアなどが25年夏以降に出資を発表し てから業績回復への期待が高まっていただけに、失望売りが膨らんだ。
ダウ平均は前日に4万9384ドルで終え、12日に付けた最高値(4万9590ドル)に迫っ た。来週は、メタプラットフォームズやマイクロソフトなど大型ハイテク企業の25年10~ 12月期決算の発表が本格化する。米連邦準備理事会(FRB)の次期議長の指名が あるとの観測もあり「リスク管理から持ち高を調整する動きも見られた」(シーミス・ト レーディングのジョゼフ・サルッジ氏)との指摘があった。
個別ではキャタピラーやウォルト・ディズニー、アメリカン・エキスプレスが下げた。メ ルクとIBMも売られた。一方、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムが買われた。エヌ ビディアも上昇。中国当局が同国のハイテク企業に対して人工知能(AI)半導体「H 200」の受注準備を進めることを許可したとブルームバーグ通信が23日報じ、材料視 された。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸した。終値は前日比 65.224ポイント(0.27%)高の2万3501.244(速報値)だった。メタやアドバンスト・マイク ロ・デバイス(AMD)が上げた。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は3日続伸し、終値は前 日比2.26ポイント(0.03%)高の6915.61だった。週間では昨年6月以来の2週連続安と なった。
【日経QUICKニュース(NQN)】

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