本日の株式市況

イブニング・コメント

5日の東京株式市場で日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、終値 は前日比536円55銭(1.05%)安の5万0491円87銭だった。前日に急伸 した反動で、主力株を中心に幅広い銘柄に利益確定目的の売りが広 がった。日経平均の下げ幅は800円を超える場面もあった。
日経平均は前日までの3営業日で1700円あまり上昇していたことから、 短期的な過熱感を意識した売りが優勢となった。4日の米株式市場で ダウ工業株30種平均が3営業日ぶりに反落したことも投資家心理を冷 やした。
売り一巡後は、自律反発狙いの買いや押し目買いが入り、指数の下 値を支えた。日銀の12月利上げ観測が高まるなか、銀行株が物色され た。SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長は「方向感がないなか でも押し目買い意欲は感じる。ただ、やや息切れ感も否めず、中銀 ウィークまでは様子見姿勢が強まりそうだ」と指摘した。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。終値は35.65ポイント(1.05%)安 の3362.56だった。JPXプライム150指数は4営業日ぶりに反落し、17.17 ポイント(1.17%)安の1454.94で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で5兆4041億円、売買高は20億8922 万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1245。値上がりは312、 横ばいは53だった。
ファストリやアドテスト、東エレクが下げた。一方、フジクラやレーザー テク、日製鋼は上げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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