本日の株式市況

モーニング・コメント

18日の東京株式市場で日経平均株価は6日続伸した。終値は前日比1151円24 銭(1.65%)高の7万1053円49銭と連日で最高値を更新し、初めて7万円の大台と なった。7万1000円台に乗せるのも初めて。前日の米半導体株高や米国とイラン による戦闘終結の覚書の正式署名を受け、投資家心理が強気に傾いた。海外勢 が株価指数先物や主力の人工知能(AI)や半導体関連に買いを入れ、相場を押し 上げた。
17日の米株式市場では主要な株価指数が下落するなか、半導体関連銘柄で構 成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.37%高で終えた。インテルやブ ロードコム、アプライドマテリアルズなどが買われており、東京市場では東エレクや ソフトバンクグループ(SBG)、イビデンといったAI・半導体関連に物色が向かい日 経平均を押し上げた。
トランプ米大統領は17日、パリ郊外のベルサイユ宮殿でイランと戦闘終結の覚書 に正式署名した。イラン外務省も両国の大統領が戦闘終結に向けた署名をしたと 明らかにしており発効した。中東情勢の緊張が緩和するとの期待が高まるなか、ホ ルムズ海峡が開放されて原油価格が下がれば、景気や企業業績の下振れ懸念が 後退するとの見方も日本株の買いを後押しした。
午前の買いが一巡すると日経平均はやや伸び悩んだ。節目の7万1000円を初め て超えたことで達成感が浮上し、生損保や地銀、個人投資家など国内の投資家か ら利益確定売りが出た。米連邦準備理事会(FRB)が17日まで開いた米連邦公開 市場委員会(FOMC)とあわせて公表した政策金利見通し(ドットチャート)が年内 の利上げ転換を意識させる内容だったのも株価の上値を抑えた。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。終値は54.95ポイント(1.37%)高の4068.18と、 連日で最高値を更新した。JPXプライム150指数も続伸し、28.94ポイント(1.73%) 高の1705.99と最高値となった。
東証プライムの売買代金は概算で11兆8691億円、売買高は23億4240万株だっ た。東証プライムの値上がり銘柄数は937と全体の6割を占めた。値下がりは579、 横ばいは47だった。
電子部品の村田製が大幅高となったほか、味の素も買われた。米利上げ観測を 背景に三菱UFJや三井住友FGなど銀行株の上げも目立った。一方、コナミGやフ ジクラ、太陽誘電が売られた。トヨタやホンダなど自動車株もさえない展開となった。

18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、終値は前日比72ドル15セント(0.14%)高の5万1564ドル70セントだった。米国とイ ランの戦闘終結に向けた合意を受け、原油価格が下落した。米株相場の追い風となった。半導体関連銘柄を中心に買いが入り、相場の支えとなった。
トランプ米大統領とイランのペゼシュキアン大統領は17日、戦闘終結に向けた暫定合意の覚書に署名した。ホルムズ海峡についてはイランが30日以内に機雷を除 去し、通航量を軍事衝突前の水準に戻す。両国は60日間の交渉期間を設け、最終合意を目指す。
署名式は当初、19日に予定されていた。スイス外務省は18日、米イランと仲介国のパキスタンやカタールなどの交渉団が19日にスイスで交渉すると明かした。トラン プ氏は18日午後に自身のSNSで「レバノンや(親イラン組織の)ヒズボラ、イスラエルを含む全方位での完全な停戦を期待する」と語った。
中東情勢を巡る不透明感が薄れ、米原油先物の期近7月物は小幅に下落した。一時は1バレル73ドル台半ばと、期近物として3月上旬以来の安値を付けた。
前日には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を受け、米利上げ観測が高まった。主力株が売られ、ダウ平均は507ドル安となっていた。18日は「米イランの 合意が米連邦準備理事会(FRB)の(利上げに積極的な)タカ派的トーンを相殺した」(インタラクティブ・ブローカーズのホセ・トーレス氏)との声が聞かれた。
全米自動車協会(AAA)によると、レギュラーガソリンの平均小売価格は18日時点で1ガロン3.999ドルと、3月下旬以来初めて節目とされる4ドルを下回った。燃料高 が一服したことで、個人消費への下押し圧力を巡る不安も薄れ、株式の買いを後押しした。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、カーニバルやロイヤル・カリビアン・グループといったクルーズ船、ユナイテッド航空ホールディングスやデルタ航空といった空運の 上昇が目立った。
インテルは10.6%上昇した。トランプ氏が18日に自身のSNSで「アップルがインテルと米国内で半導体の設計・製造で協力することに合意した」と書き込んだ。収益が 拡大するとの観測から買いが入った。
アナリストが目標株価を引き上げたマーベル・テクノロジーやマイクロン・テクノロジーなども高かった。主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指 数(SOX)は6.4%高となり、3日ぶりに最高値を更新した。
そのほかでは、キャタピラーやエヌビディア、ナイキが上げた。半面、IBMやジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、シェブロンが下げた。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。終値は前日比496.275ポイント(1.90%)高の2万6517.931(速報値)だった。テスラやアル ファベットなども買われた。一方、スペースXは続落した。
【日経QUICKニュース(NQN)】

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