本日の株式市況

モーニング・コメント

21日の東京株式市場で日経平均株価は5日続落し、終値は前日比216円 46銭(0.41%)安の5万2774円64銭だった。5日続落するのは2025年1月8~ 15日以来、約1年ぶり。デンマーク自治領グリーンランドを巡る米欧対立で 前日の米株式相場が大幅下落し、日本株にも運用リスクを取りづらくなっ た海外勢などから売りが出た。日経平均は一時800円近く下落した。一方、 売り一巡後は押し目買いが入り、底堅く推移した。
トランプ米大統領がグリーンランドを巡って強硬姿勢を示すなか、米欧が 互いに追加関税をかけ合うことが警戒されている。20日の米株式市場では ハイテク株中心に下げが目立った。21日朝方の東京市場は幅広い銘柄に 売りが先行した。
2026年に入って日本株は衆院解散観測を手掛かりに上昇してきたことか ら、利益確定売りも出やすく、前週後半以降は調整色を強めていた。ただ、 相場の先高期待も根強いなか、下値では個人投資家などからの買いも入 りやすかった。21日は国内長期金利の上昇が一服したのを支えに株価指 数先物が上昇する場面があり、現物株への売り圧力も和らいだ。半導体 関連は上昇に転じる銘柄も多かった。
米欧対立については今後の動向を冷静に見極めたいとする市場参加者 も多い。21日はトランプ米大統領が世界経済フォーラム(WEF)年次総会 (ダボス会議)で演説する予定で、午後は様子見ムードが広がった。
東証株価指数(TOPIX)は4日続落した。終値は前日比35.90ポイント (0.99%)安の3589.70だった。JPXプライム150指数も4日続落し、17.78ポイ ント(1.16%)安の1514.00で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で6兆6816億円、売買高は22億8410万 株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1214と全体の約76%だった。 値上がりは331、横ばいは56だった。
ファストリ、リクルート、コナミGが売られ、三菱UFJ、第一生命HDが下落 した。一方、アドテスト、フジクラ、イビデン、ソフトバンクグループ(SBG)が 上昇した。

21日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発し、終 値は前日比588ドル64セント(1.21%)高の4万9077ドル23セントだった。米 国によるデンマーク自治領グリーンランドの取得を巡って、トランプ米大統 領が同日、欧州への追加関税を見送る考えを示した。米欧対立への懸念 が後退し、主力株に買いが広がった。
トランプ氏は21日に世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議) で演説し、グリーンランドの取得について「武力を使いたくないし、使うつも りもない」と述べた。デンマークに対して「即時の交渉」を呼びかけた。
トランプ氏は午後に自身のSNSへの投稿で、グリーンランドを巡って対立 する欧州8カ国への追加関税を課さない考えを示した。北大西洋条約機構 (NATO)のルッテ事務総長と会談し、グリーンランドを含む北極圏につい て協議する枠組みを作ることで一致したという。この投稿を受け、ダウ平均 は上げ幅を広げた。
20日には米欧の対立への懸念から、株式と国債、ドルが同時に売られて いた。ダウ平均は870ドル安と3カ月ぶりの下げ幅の大きさとなっていた。米 国のグリーンランド取得を巡り、トランプ氏が欧州への態度を軟化させてい るとの受け止めから21日は米国資産売りを巻き戻す動きが出やすかった。
市場では「グリーンランドを巡る関税導入方針で金融市場が混乱したた め、トランプ氏は方針を変えざるを得なかったのだろう」(インタラクティブ・ ブローカーズのスティーブ・ソスニック氏)との指摘があった。
ダウ平均の構成銘柄ではアムジェンやエヌビディア、ナイキが上昇した。 ユナイテッドヘルス・グループとシャーウィン・ウィリアムズも買われた。半 面、マイクロソフトやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が下落した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発し た。終値は前日比270.503ポイント(1.17%)高の2万3224.825(速報値)だっ た。マイクロン・テクノロジーやインテルといった半導体株の上昇が目立っ た。
半面、ネットフリックスが下落した。20日夕に2025年10~12月期決算とあ わせて発表した26年1~3月期の見通しが市場予想を下回り、嫌気した売り が出た。
【日経QUICKニュース(NQN)】

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