本日の株式市況

モーニング・コメント

31日の東京株式市場で日経平均株価は反落し、終値は前週末比93円63 銭(0.14%)安の6万6311円93銭だった。9月の米利上げ観測を背景にした 前週末の米長期金利上昇と米半導体株安を受けて東京市場でも売りが先 行し、朝方には1500円超下げた。ただ、その後は相場の底堅さを意識した 買いを支えに大引けにかけて下げ幅を縮小し、この日の高値で終えた。
前週末に開かれたカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャ クソンホール会議)での講演で米連邦準備理事会(FRB)のウォーシュ議 長はインフレへの懸念を示した。9月の米利上げ観測が再び広がり、米長 期金利上昇と株式市場での半導体株安を促した。その流れで東京市場で もアドテストや東エレクなどに売りが先行して朝方には下げ幅が1500円を 超えた。
売り一巡後は相場の底堅さを意識した株価指数先物買いにつれて日経 平均は下げ幅を縮小した。キオクシアやソフトバンクグループ(SBG)など 人工知能(AI)・半導体株で買いが優勢になる銘柄も増えるなかで、東証 株価指数(TOPIX)は上昇に転じた。自動車や銀行株も堅調だった。
9月入りするのを前に金融政策にらみで日米の長期金利は上昇している。 国内債券市場で長期金利は約30年ぶりの高水準を付けて3%の大台も視 野に入れている。株式市場では様子見ムードも広がりやすいなか、短期筋 の先物売買が相場を主導した。
東証株価指数(TOPIX)は8日続伸した。終値は前週末比9.58ポイント (0.23%)高の4156.29だった。JPXプライム150指数は続伸し、1.85ポイント (0.11%)高の1737.08で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で9兆3583億円、売買高は26億7487万 株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は634、値上がりは881、横ばい は41だった。
レーザーテク、豊田通商、TDK、中外薬が下落した。一方、ファストリ、フ ジクラ、リクルート、ソニーGが上昇した。

31日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、終値は前週末比374ドル09セント(0.69%)安の5万3185ドル90セントだった。 米軍が30日にイランを攻撃し、中東情勢を巡る緊張の高まりが投資家心理の重荷となった。原油高に加え、米金利の上昇も主力株への売りを促した。
ロイター通信によると米軍はホルムズ海峡にあるイランのララク島のロケット発射装置2基を破壊した。米軍による攻撃は約1カ月ぶりという。イランの革命防衛 隊が報復としてヨルダンなどの米軍基地を狙った攻撃をしたとも報じられた。
米国とイランによる衝突が再び起こり、米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近10月物は一時1バレル86ドル台と前週末終値を 4%あまり上回った。原油高による経済や企業収益への悪影響が意識されやすかった。
米債券市場では長期金利が一時4.76%と2025年1月以来の高水準を付け、株式の相対的な割高感が意識された。原油高によるインフレ懸念に加え、ウォー シュ米連邦準備理事会(FRB)議長の28日の講演を背景に利上げ観測が高まった。人工知能(AI)投資で企業債務が増えるなか、金利高で調達コストの拡大懸 念にもつながった。
「ウォーシュ議長はインフレへの懸念を強調し、市場は物価高が続く限り次の一手は利上げの可能性が高いと受け止めた」(マーフィー・アンド・シルヴェスト・ウェ ルス・マネジメントのポール・ノルティ氏)との声が週明けも聞かれた。利上げが米景気と企業収益の成長を抑制するとの観測が意識されたという。
ダウ平均ではアマゾン・ドット・コムとアルファベットの下げが目立った。シャーウィン・ウィリアムズやスリーエム(3M)、ナイキも売られた。マイクロソフトとアップル も下落した。一方、原油高を受けてシェブロンが高かった。ウォルマートとエヌビディアも上昇した。
ダウ平均は月間では700ドル高と5カ月連続で上昇した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。終値は前週末比31.534ポイント(0.11%)安の2万6370.889(速報値)だった。メタプラットフォームズが 下落した。
指数の下値は堅かった。テスラのほか、マイクロン・テクノロジーやクアルコムなど半導体関連の一角が買われた。サイバーセキュリティー関連株の上げも目 立った。クラウドストライク・ホールディングスが31日に年次イベントにあわせてアルファベット傘下のグーグルやエヌビディアなどとの提携を発表し、5%あまり上昇 した。
ナスダックは月間では3.9%高となり、3カ月ぶりに上昇した。
【日経QUICKニュース(NQN)】

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