本日の株式市況

モーニング・コメント

7日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、終値は前日比648円 27銭(0.92%)安の7万0035円71銭だった。前日まで急ピッチで上昇してきた反動で、利 益確定目的の売りが人工知能(AI)・半導体関連を中心に優勢となった。前日の米株式 相場の上昇を支えに指数は上昇する場面もあったが、続かなかった。東証株価指数(T OPIX)は朝方に8月14日に付けた最高値(4197)を一時上回ったものの、下げて終えた。
日経平均は前日に3カ月ぶりに7万円台を回復していたこともあり、目先の達成感や 短期的な過熱感が意識された。アドテストや東エレク、ディスコなど値がさのAI・半導体 関連の一角が下げ、日経平均を下押しした。金利高を追い風にこれまで上昇してきた 銀行株の売りも目立った。
日経平均は7万円に近づくと下げ渋った。企業業績への期待から日本株の先高観は 根強く、下値では押し目買いが入った。6日の米株式市場でハイテク株比率が高いナス ダック総合株価指数や、多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数が 最高値を更新したのは相場の支えとなった。
TOPIXは3営業日ぶりに反落した。終値は29.45ポイント(0.70%)安の4154.11だった。 JPXプライム150指数も3営業日ぶりに反落し、13.39ポイント(0.76%)安の1752.96で終 えた。両指数ともにこの日の安値で引けた。
東証プライムの売買代金は概算で7兆6713億円、売買高は23億3090万株だった。東 証プライムの値下がり銘柄数は972。値上がりは526、横ばいは54だった。
TDKやフジクラ、キオクシアが下げた。一方、太陽誘電やスズキ、キッコマンは上げた。

7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反落し、終値は前日比341ドル41セント(0.66%)安の 5万1179ドル87セントだった。米長期金利が朝方に24年ぶりの水準に上昇(債券価格は下落)し、株式の相対的な割高感や米景気の先行き不 透明感につながった。
7日の米債券市場で長期金利の指標となる米10年債利回りが一時5.36%と2002年以来の高水準を付けた。エネルギー供給への不透明感な どから米原油先物相場も上昇する場面があった。高金利や原油高が消費や投資を抑制し、米景気を冷やす可能性が意識された。資本財や素 材、金融、消費関連などの景気敏感株が下げ、ダウ平均は一時600ドルあまり下落した。
値がさ株のキャタピラーは5.7%下げ、1銘柄でダウ平均を300ドル近く押し下げた。7日に米連邦取引委員会(FTC)と米農務省(USDA)が農 機業界で反競争的な慣行がないかを調べるために情報収集を始めたことが分かり、農機のディアなどとともに売られた。
大型ハイテク株の一角にも持ち高調整や利益確定の売りが出た。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数と多くの機関投資家が運用 指標とするS&P500種株価指数は前日にそろって最高値を更新していた。
米長期金利が5.26%と前日終値(5.28%)を下回る場面があり、米株式相場は下げ幅を縮小した。米財務省が同日実施した10年債入札で一定 の需要が確認され、金利の低下につながった。米連邦準備理事会(FRB)が公表した9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では参 加者が各会合に柔軟な姿勢で臨むことを強調し、10月会合での利上げ観測も一段と後退した。
国際エネルギー機関(IEA)が7日、加盟国が石油備蓄の放出スピードを速めることを支持したと発表し、原油相場も下げに転じた。
ダウ平均の構成銘柄ではハネウェル・テクノロジーズやシャーウィン・ウィリアムズ、シェブロン、ゴールドマン・サックスなどが下げた。一方、ア ムジェンやジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)といったディフェンシブ株が買われた。アマゾン・ドット・コムやアップルも高かった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は6営業日ぶりに反落した。終値は前日比61.195ポイント(0.22%)安の2万7538.691(速報値) だった。エヌビディア製半導体購入のために借り入れや社債で400億ドルを資金調達すると伝わったスペースXが安い。メタプラットフォームズも 下げた。
一方、アナリストによる目標株価引き上げを受けてマイクロン・テクノロジーが買われた。インテルも上げた。イーロン・マスク氏の人工知能(AI) 半導体量産構想「テラファブ」を巡り、インテルのリップブー・タン最高経営責任者(CEO)が引き続き協力する考えを示したことが買い材料となっ た。
【日経QUICKニュース(NQN)】

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