本日の株式市況

モーニング・コメント

22日の東京株式市場で日経平均株価は続伸した。終値は前日比1654円93 銭(2.68%)高の6万3339円07銭だった。13日の最高値水準(6万3272円)を約 1週間ぶりに更新した。米国とイランの戦闘終結への期待感から株価指数先 物や主力銘柄が買われた。前日に制限値幅の上限(ストップ高水準)まで上昇 していたソフトバンクグループ(SBG)が連日買われるなど人工知能(AI)関連 が日経平均を押し上げた。
21日に中東メディアが米国とイランがパキスタンの仲介のもとで合意の最終 案を完成させたと報じた。早期の戦闘終結への期待が高まり、米株式市場で はダウ工業株30種平均が約3カ月ぶりに最高値を更新。ニューヨーク原油先 物相場の下落や米長期金利の上昇一服も投資家心理を改善させ、22日の東 京市場では朝方から主力株に買いが先行した。日本時間22日の取引で米株 価指数先物が上昇したほか、アジア各国・地域の株価指数が総じて上げたの も追い風となり、日経平均は午後にかけて上げ幅を広げた。
出資する米オープンAIが近く新規株式公開(IPO)を申請するとの報道を受 けて前日にストップ高水準まで買われていたSBG株は22日には11.88%高で 終えた。米株式市場で傘下の英半導体設計大手アーム・ホールディングス株 の急騰したのもあって連日で大幅高となり、1銘柄で日経平均を570円あまり 押し上げた。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。終値は38.65ポイント(1.00%)高の 3892.46だった。時価総額の大きさや流動性の高さから海外投資家が好むとさ れる大型株で構成する「TOPIXコア30」は2008.49で終え、最高値を更新した。 JPXプライム150指数は続伸し、17.40ポイント(1.08%)高の1632.57で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で9兆968億円、売買高は24億17万株だった。 東証プライムの値上がり銘柄数は853と全体の5割を占めた。値下がりは665、 横ばいは50だった。
値がさのファストリや東エレクが買われた。AI関連での需要増が期待される 電線のフジクラや古河電、電子部品のTDKや村田製、太陽誘電が大幅高と なった。一方、大手損保の一角である東京海上やMS&ADが下げた。長期金 利の高止まりで三井物や住友不といった不動産が売られたほか、HOYAやソ ニーGも安い。

22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、終値は前日比294ドル04セント(0.58%)高の5万0579ドル70セントだった。 2日連続で最高値を更新した。米国とイランの交渉が進展しているとの見方から幅広い銘柄が買われた。半導体株の一角に買いが入り、相場を支えた。ダウ平均 の上げ幅は一時、500ドルを超えた。
ルビオ米国務長官は22日、米国とイランの交渉が「わずかに前進した」と話したと複数メディアが報道した。仲介国であるパキスタン当局は22日、同国のムニー ル陸軍元帥がイランの首都テヘランに到着したと明らかにした。戦闘終結に向けてイランと詰めの調整に入る可能性があるという。
22日の米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近の7月物が前日比0.3%高の1バレル96.60ドルと、100ドルを下回って終えた。市 場では「100ドルを下回る水準で推移していることが安心材料だとして受け止められた」(ベンセニョア・インベストメント・ストラテジーズのリック・ベンセニョア氏)との 声が聞かれた。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が3.9%高で終えた。リサ・スー最高経営責任者(CEO)がCPU(中央演算処理装置) の需要が想定を上回っていたことを受け、台湾の企業と協力して生産能力を拡大する方針を示したと、ロイター通信が22日に伝えた。
市場では「半導体の供給が逼迫していることが明らかになり、半導体株に注目が改めて集まった」(マーフィー・アンド・シルヴェスト・ウェルス・マネジメントのポー ル・ノルティ氏)との指摘があった。人工知能(AI)関連銘柄に資金が向かっているとの指摘も聞かれた。ダウ平均の構成銘柄ではないが、クアルコムは11.5%高、 マーベル・テクノロジーは2.9%高で終えた。
ダウ平均の構成銘柄ではメルクやセールスフォース、シスコシステムズが買われた。ハネウェル・インターナショナルとキャタピラーも高かった。半面、ウォルマー トやアマゾン・ドット・コムが売られた。ビザも安かった。
ダウ平均は、週間で1053ドル上昇し、2週間ぶりに上昇した。週間での上げ幅は4月中旬以来の大きさだった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸した。終値は前日比50.872ポイント(0.19%)高の2万6343.970(速報値)だった。週間では0.5%上げ た。
クラウド型人事サービスのワークデイが上げた。21日夕に発表した2026年2~4月期決算で売上高などが市場予想を上回ったことが好感された。アナリストが投 資判断を引き上げた半導体のテキサス・インスツルメンツ(TI)も買われた。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も3日続伸し、終値は前日比27.75ポイント(0.37%)高の7473.47(速報値)だった。週間では0.9%高とな り、8週連続で上昇した。8週連続の上昇は、23年10月下旬から12月下旬にかけて以来となる。
【日経QUICKニュース(NQN)】

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