本日の株式市況

モーニング・コメント

30日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、終値は前日比1272 円45銭(1.94%)高の6万6753円72銭だった。8月18日以来の高値で終えた。前日の米 半導体株高を支えに朝方から幅広い銘柄に買いが先行した。前日の安値から相場が 持ち直したことで目先の先高観を強めた海外勢の株価指数先物買いが強まると、後場 は一時1400円を超える上げとなった。
前日の米市場で主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SO X)が1%強上昇した流れを受け、東京市場でも朝方から東エレクやアドテストなど半導 体関連に買いが先行した。日米ともに金利が高止まりするなかでも高い収益成長から 半導体関連には買いが集まりやすかった。金利高が業績の追い風になりやすい銀行 株も買い戻された。
日経平均は前日の取引時間中に6万5000円を割った後は海外勢による打診買いで 下げ幅を縮める展開となっていた。そこから30日は相場が持ち直したことで、目先の先 高観を強めた海外投機筋からの先物への買いが、相場全体を押し上げる展開になっ た。指数寄与度の大きいソフトバンクグループ(SBG)やファストリが一段高となった。 韓国総合株価指数(KOSPI)は朝高後は下げるなどさえない展開となったが、日本株 への買いの勢いは途切れなかった。
太陽誘電は29日にTDKと次世代電子部品を共同開発することで基本合意したと発表 したのを手掛かりに大きく上昇する場面があった。TDKも上げた。半面、競争激化懸念 から村田製には売りが出た。
年度の上期末を控え、国内機関投資家からは持ち高調整の売りが出やすかったが、 売り物をこなしながら日経平均は上値を試した。9月の日経平均は月間で441円 (0.66%)上昇し、2カ月連続の上げとなった。
東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反発した。終値は前日比67.52ポイント (1.67%)高の4108.65だった。月間では6カ月ぶりの下落となった。JPXプライム150指 数は3営業日ぶりに反発し、30.28ポイント(1.78%)高の1726.87で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で9兆1212億円、売買高は27億6231万株だった。東 証プライムの値上がり銘柄数は1127と全体の約7割だった。値下がりは368、横ばいは 55だった。
フジクラ、信越化、住友電が上昇した。一方、京セラ、日東電、オリンパス、ZOZOが 下落した。

9月30日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、終値は前日比443ドル87セント(0.86%)安の5万0906ドル05セント だった。6月中旬以来の安値。原油高や金利高を受け、景気敏感株や消費関連の銘柄を中心に主力株に売りが出た。
米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物は上昇し、1バレル90ドル台に乗せて取引を終えた。米国とイランの戦闘終結に 向けた協議を巡る不透明感が根強く、中東からの原油供給の回復が見通しにくいなかで原油先物への買いが優勢だった。
米債券市場では長期金利が前日比0.07%高い5.30%と2007年6月以来の高水準を付ける場面があった。30年債利回りも一時02年6月以来の水準に上昇し た。金利上昇の勢いが止まらず、株式の相対的な割高感が意識されやすかった。景気敏感株やヘルスケア関連を中心に売られ、ダウ平均を下押しした。
一方、30日発表の8月の米個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比3.4%上昇し、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(3.7%上昇)ほどは伸びな かった。食品とエネルギーを除くコア指数の上昇率も市場予想を下回った。
一部項目の推計方法の見直しがインフレ率の下振れにつながったとの見方もあったが、米連邦準備理事会(FRB)が「10月に利上げする可能性を低くする」 (エバコアISIのクリシュナ・グーハ氏)との受け止めがあった。ハイテク株の一角には買いが入り、ダウ平均は上昇する場面もあった。
1日には9月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数、2日には9月の米雇用統計が発表される。金利の上昇が続く中、米金融政策を左右 する主要な経済指標への関心は高い。大引けにかけて幅広い銘柄に売りが出て、ダウ平均は下げ幅を広げた。
ダウ平均の構成銘柄ではウォルマートやスリーエム(3M)、シャーウィン・ウィリアムズが売られた。メルクとユナイテッドヘルス・グループも下げた。一方、巨 大ハイテク株は買われ、アップルやアマゾン・ドット・コム、アルファベットが上昇した。セールスフォースも高い。
9月のダウ平均は月間で4%あまり下げ、6カ月ぶりの下落となった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。終値は前日比63.523ポイント(0.23%)高の2万6861.064(速報値)だった。巨大ハ イテク株の一角に加え、半導体のインテルやサイバーセキュリティーのパロアルト・ネットワークスが買われた。
ナスダック指数は月間では2%近く上昇し、2カ月連続で上げた。
【日経QUICKニュース(NQN)】

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