本日の株式市況

イブニング・コメント

29日の東京株式市場で日経平均株価は続落し、終値は前日比930円73銭(1.49%) 安の6万1434円19銭だった。5月20日(5万9804円41銭)以来約2カ月ぶりの安値となっ た。日経平均は前日に2500円超下落したとあって朝方は自律反発狙いの買いが先行 したものの、買い一巡後は次第に売りが優勢になった。半導体株比率が高い韓国総合 株価指数(KOSPI)が午後にサーキットブレーカーが発動され一段安となる場面では、 東京市場でも人工知能(AI)・半導体関連銘柄に売りが膨らんだ。日経平均の下落幅 は一時1900円を超えた。
28日の米株式市場でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5日続落し、 約3カ月ぶりの安値まで下落した。半導体メモリー関連が大幅安となった。28日夕に四 半期決算を発表した半導体製造装置のKLAが同日夕の米株式市場の時間外取引で 急落したことから、日本の半導体関連株の重荷となった。外資系証券の目標株価引き 下げが観測されたキオクシアは一時15%超下落したほか、イビデンやスクリンも大幅安 となった。
熊本県で28日に最大震度7を観測した地震に関連して、工場の設備に被害が出た日 本紙や事業所の稼働を停止している東エレクなどが売られた。熊本県では16年4月に 発生した震度7の熊本地震では自動車関連の工場などに被害が出た。現在は台湾積 体電路製造(TSMC)など半導体関連の集積も進んでおり、半導体関連のサプライ チェーン(供給網)への影響を懸念する見方が出ている。市場では「世界的な半導体株 安のなかで熊本での地震が重なったことは半導体株の売り材料にされやすい」(国内 証券の情報担当者)との声が聞こえた。
中東情勢の緊張が再び高まったことも投資家心理を悪化させた。米中央軍が28日、 中東に駐留する部隊がイランから複数の弾道ミサイルの攻撃を受けたが、全て迎撃し たと発表した。イエメンの親イラン武装組織フーシが紅海でサウジアラビアの石油タン カーに弾道ミサイルを発射したと表明したと報じられた。日本時間29日午前の取引で米 指標油種のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近物が一時1バレル83 ドル台と、前日の清算値から5%上昇する場面があった。
一方、東証プライム市場の値下がり銘柄数は491と全体の約3割にとどまり、値上がり は1044と7割近くを占めた。横ばいは23だった。トヨタやOLC、任天堂が逆行高となるな ど出遅れていた銘柄に半導体株から資金を移す動きが見られた。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。終値は10.44ポイント(0.26%)高の3974.03だった。 JPXプライム150指数は反発し、7.03ポイント(0.42%)高の1665.58で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で13兆1999億円、売買高は36億844万株だった。
アドテストやTDK、村田製が下げた。一方、リクルートやKDDIが上場来高値を更新し た。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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