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本日の株式市況
モーニング・コメント
18日の東京株式市場で日経平均株価は3日続落し、終値は前日比1620円93銭
(3.22%)安の4万8702円98銭で終えた。10月23日以来、1カ月ぶりの安値。1日の下げ
幅は、米相互関税の詳細発表を受けて大きく下落した4月7日(2644円)以来の大きさ
だった。米利下げ観測の後退を背景にした米株式相場の下落や日中関係の緊張化を
警戒し、東京市場では幅広い銘柄に売りが優勢だった。代表的な暗号資産(仮想通貨)
であるビットコイン相場が急落したことも日本株売りに拍車をかけた。
17日の米株式市場でダウ工業株30種平均は前週末比557ドル(1.18%)安の4万6590
ドルだった。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も0.84%下落した。米連邦
準備理事会(FRB)高官から追加利下げに慎重な発言が相次ぎ、投資家心理の重荷と
なった。19日には米エヌビディアの四半期決算の発表を控える。発表を前に東京市場
でも関連株に持ち高を調整する目的の売りが出やすかった。日経平均はチャート分析
上で下値支持とみなされていた短期トレンドを示す25日移動平均(4万9900円前後)を
明確に下回ったため、さらなる株安を警戒した持ち高解消売りも膨らんだ。
前日に続いてインバウンド関連銘柄が下げた。高市早苗首相の台湾有事を巡る発言
を受け、中国政府が自国民に日本への渡航を自粛するよう注意喚起したため、訪日消
費が減るとの懸念が高まり、資生堂や三越伊勢丹が下落した。
日経平均は午後から下げ幅を拡大した。仮想通貨の交換業大手取引所ビットフライ
ヤーによると日本時間18日午後に対円のビットコイン相場は1ビットコイン=1400万円
割れとなった。対ドルでも9万ドル割れと、7カ月ぶりの低水準を付けた。株式市場では
短期の値幅取り狙いの個人投資家はハイテク株とビットコインの両方に資金を投じてい
るとの見方から、両者の価格は連動しやすいとの指摘もある。ビットコインの急落が日
本株の下値不安への警戒を一段と高め「海外投機筋による仕掛け的な先物売りが活
発化した」(東洋証券の大塚竜太ストラテジスト)との声があった。
東証株価指数(TOPIX)は3日続落した。終値は96.43ポイント(2.88%)安の3251.10
だった。一日の下げ幅は、4月7日(193.4)以来の大きさだった。JPXプライム150指数
も3日続落し、45.04ポイント(3.08%)安の1415.70で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で6兆4627億円、売買高は24億3356万株だった。東
証プライムの値下がり銘柄数は1383と全体の8割強を占めた。値上がりは198、横ばい
は32だった。
東エレクやアドテストなどの半導体関連が売られ、フジクラや古河電、住友電などの
人工知能(AI)関連も下落した。一方、電通グループや花王が買われ、JR東海やJR東
日本も上げた。
18日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落した。終値は前日比498
ドル50セント(1.06%)安の4万6091ドル74セントと10月中旬以来1カ月ぶりの安
値だった。19日にエヌビディアの決算発表を控え、ハイテク株などに売りが出た。
ダウ平均の下げ幅は670ドルを超える場面があった。
人工知能(AI)への過剰投資やハイテク株の割高感に対する懸念が根強いな
か、時価総額最大のエヌビディアが19日に2025年8~10月期決算を発表する。
同社の示す見通しが他のAI関連銘柄に影響を及ぼすとの見方からハイテク株
に持ち高調整の売りが出た。
エヌビディアは2.8%安だった。マイクロソフトとアマゾン・ドット・コムの下げが
目立った。アナリストが投資判断を引き下げたことが重荷となった。ホーム・デポ
は6%下落した。18日朝に発表した25年8~10月期決算で特別項目を除く1株
利益が市場予想を下回り、売りが優勢となった。
ハイテクを中心にした株式相場の調整が続いており、「不安心理から利益確
定売りが出やすい」(ジョーンズ・トレーディングのマイケル・オルーク氏)との指
摘があった。投資家の不安心理を映す米株の変動性指数(VIX)は一時25台ま
で上昇し、1カ月ぶりの高水準を付けた。
ダウ平均は午後に下げ渋る場面があった。代表的な暗号資産(仮想通貨)で
あるビットコインの価格は9万ドルを割り込んだ後に一時9万3000ドル台まで回
復し、「投資家心理の支えになった」(Bライリーのアート・ホーガン氏)との指摘
があった。
そのほかのダウ平均の構成銘柄では、IBMやセールスフォースが売られた。
アナリストが投資判断を引き下げたハネウェル・インターナショナルも安かった。
半面、メルクやベライゾン・コミュニケーションズが上昇した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落した。終値は前日比
275.229ポイント(1.21%)安の2万2432.846(速報値)と10月上旬以来の安値だっ
た。アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やマイクロン・テクノロジーといった
半導体株が下落した。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は4日続落した。終
値は前日比55.09ポイント(0.82%)安の6617.32と10月上旬以来の安値だった。
4日続落は8月以来3カ月ぶりとなる。
【日経QUICKニュース(NQN)】
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