本日の株式市況

モーニング・コメント

31日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に続伸し、終値は前日比2494円59 銭(4.03%)高の6万4362円02銭だった。前日の米ハイテク株高でリスク選好姿勢 に傾いた海外勢の買いが東京市場の人工知能(AI)・半導体関連にも強まった。日 経平均は3500円近く上昇し、6万5000円台に乗せる場面もあった。買い一巡後、日 銀の金融政策決定会合を経た後場は利益確定売りで伸び悩んだ。
30日の米株式市場で主要な半導体関連で構成するフィラデルフィア半導体株指 数(SOX)が8%高となったことから、31日の東京株式市場では朝方から多くの買 い注文が集まった。アドテストやソフトバンクグループ(SBG)が制限値幅の上限 (ストップ高水準)まで上昇した。日米で決算発表が本格化するなかAIに対する過 剰投資への懸念が和らぎ、AI・半導体関連にも見直し買いが強まった。韓国総合 株価指数(KOSPI)の急伸も、海外短期筋の買いに拍車をかけた面があった。
決算発表を受けた個別株の売買が活発で、30日に発表した決算内容が好感さ れた東エレクが大幅に上昇した。朝方から買い注文が集中した村田製は取引時間 中の決算発表後も、制限値幅の上限(ストップ高水準)での買い気配のまま値が付 かなかった。取引終了後に決算発表を控えるキオクシアはストップ高水準の買い 気配が続いた。半面、決算を受けてデンソーや第一三共が急落した。
昼休み中に日銀の金融政策決定会合の結果が発表され、事前の市場予想通り 金利据え置きとなった。据え置きを見込んだ海外短期筋の買いで日経平均は前場 に急伸していた面もあり、会合後は利益確定売りが株価指数先物に増えた。日経 平均も後場は上げ幅を縮小する展開だった。
7月の日経平均は月間ベースで4カ月ぶりに下落した。下落率は8.13%と、3月 以来の大きさだった。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。終値は前日比50.80ポイント(1.29%)高の 4003.30だった。月間では4カ月連続の上昇となった。JPXプライム150指数は反発 し、16.28ポイント(0.98%)高の1681.65で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で10兆1069億円と、前日から2兆5000億円ほど 減少した。売買高は32億1466万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は612と 全体の約4割だった。値下がりは922、横ばいは24だった。
TDK、フジクラ、レーザーテクが上昇した。一方、ファストリ、KDDI、コナミGが下 落した。

7月31日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、終値は前日比276ドル97セント(0.53%)高の5万2485ドル03セントだった。 前日に四半期決算を発表したアマゾン・ドット・コムが大幅高となった。他のハイテク大手にも買いが入り、指数を押し上げた。
アマゾンは一時16%ほど上昇した。30日発表の2026年4~6月期決算で売上高と営業利益が市場予想を上回った。主力の北米事業が好調だったほか、クラウ ド事業が高い伸びを示し、好感した買いを集めた。人工知能(AI)投資の収益化を巡る過度な懸念が薄れ、AI投資に積極的なアルファベットとマイクロソフトも買わ れた。
市場では「ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)の決算発表を通過した月末とあって、今月軟調だったハイテク株にショートカバー(売り方の買い戻し)が 入った」(マーフィー・アンド・シルヴェスト・ウェルス・マネジメントのポール・ノルティ氏)との見方があった。月末と週末を控え、相場は午後に上げ幅を拡大した。
前日に続いて半導体関連やAI関連とされる銘柄の一角が買われた。31日のアジア市場で日本や韓国の半導体関連銘柄が軒並み大幅高となり、米国市場でも 関連株の上昇を支えた面があった。
一方、アップルは7%安となった。前日発表の26年4~6月期決算はスマートフォン販売が好調で増収増益だったが、7~9月期の売上高見通しが市場予想に届 かなかった。半導体メモリー高が収益を圧迫するとの懸念が強く、売りに押された。
ダウ平均は伸び悩む場面があった。米債券市場では長期金利が一時、前日比0.07%高い(債券価格は安い)4.74%と25年1月以来の高水準を付けた。株式の相 対的な割高感も意識されやすかった。中東情勢を巡る不透明な要素も多いなか、米原油先物相場は上昇し、積極的に運用リスクを取りにくい雰囲気もあった。
巨大ハイテク株以外のダウ平均の構成銘柄では、シスコシステムズやセールスフォース、IBMが買われた。31日発表した四半期決算が市場予想を上回ったシェ ブロンも高い。一方、ボーイングやユナイテッドヘルス・グループ、ナイキ、シャーウィン・ウィリアムズは売られた。
ダウ平均は月間では165ドル高となり、4カ月連続で上昇した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。終値は前日比251.676ポイント(1.00%)高の2万5373.853(速報値)だった。前日に売られたメタプラッ トフォームズが上昇した。マーベル・テクノロジーやアプライドマテリアルズ(AMAT)など半導体関連株も買われた。
ナスダック指数は月間で2カ月連続で下落した。下落率は3.2%と3月以来の大きさだった。半導体・メモリー関連銘柄が軒並み大きく下げ、指数を下押しした。主 要な半導体関連で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は月間で4カ月ぶりに下落。20.6%安となり、08年10月以来の下落率となった。
【日経QUICKニュース(NQN)】

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