本日の株式市況

モーニング・コメント

20日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反発し、終値は前日 比890円37銭(1.36%)高の6万6216円79銭だった。前日の米株式市場で 主要3指数が上昇した流れを引き継いだ買いが優勢だった。20日の韓国 株式市場で半導体株比率が高い韓国総合株価指数(KOSPI)が急伸した ことも追い風となり、日経平均の上げ幅は一時1000円近くに達した。日経 平均は前日までの続落で3900円近く下落していたため、自律反発狙いの 買いも入りやすかった。
前日の米株式市場でダウ工業株30種平均など主要3指数は上昇した。 米財務省が国債の買い入れ額の上限を引き上げると同日に発表し、長期 金利の低下が株買いにつながった。前日に大規模な自社株買いを発表し た韓国半導体大手のSKハイニックスと、同じく大規模な自社株買いの実 施方針が報じられたサムスン電子が急伸し、運用リスクを取りやすくなった 海外短期筋が日経平均先物に買いを膨らませたことも日経平均を押し上 げた。
日経平均は伸び悩む場面もあった。前日の米市場で主要な半導体関連 銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は下落し、東エレク やイビデン、スクリンなど国内の人工知能(AI)・半導体関連の一角は売り に押された。節目の6万6000円を上回る水準では戻り待ちの売りも出やす かった。市場では「AI半導体関連の一角に戻りの鈍さが目立った点は気が かり」(ちばぎんアセットマネジメントの森田潤調査部長)との声があった。
東証株価指数(TOPIX)は4営業日ぶりに反発した。終値は47.42ポイント (1.18%)高の4059.73だった。JPXプライム150指数は4営業日ぶりに反発 し、18.51ポイント(1.10%)高の1697.37で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で8兆6034億円、売買高は22億5115万 株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1320と全体の8割強を占めた。 値下がりは204、横ばいは32だった。
ソフトバンクグループ(SBG)やキオクシアが上昇した。米関税引き下げ の報道が伝わり、トヨタやホンダなど自動車株が買われた。住友鉱など非 鉄関連の上昇も目立った。一方、電子部品の村田製や京セラが下げた。 長期金利の低下で三菱UFJや三井住友FGなど銀行株が安い。

20日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落した。終値は前日比703ドル84セント(1.31%)安の5万2759ドル21セントと、7月末 以来の安値を付けた。米長期金利が再び上昇し、株売りが広がった。決算を発表したウォルマートが下げたこともダウ平均を下押し、取引終了にかけて下げ幅を 広げた。
20日の米債券市場で長期金利の指標となる10年物国債利回りは一時、前日比0.07%高い(債券価格は安い)4.71%を付けた。30年債利回りも5.26%を付ける 場面があり、前日比で水準を切り上げた。
前日は米財務省が米国債の買い入れ消却(バイバック)の上限額を引き上げると発表した。ベッセント米財務長官は20日、米CNBCのインタビューで1回あたり の買い戻しが「40億ドルを超える可能性がある」と語った。19日は超長期債と長期債を中心に利回りが低下したが、20日は債券買いの流れが続かなかった。
市場では上限額引き上げについて「米連邦債務の規模を踏まえると効果は限られる」(ジョーンズ・トレーディングのマイケル・オルーク氏)との見方があった。米 財務省によると、米連邦政府の総債務残高は18日時点で初めて40兆ドルを超えた。人工知能(AI)関連企業による社債発行なども金利上昇の要因とみられてい る。
中東情勢を巡る懸念も根強かった。トランプ米大統領は19日、イランに対して「最も壊滅的な経済作戦」を発動するとの考えを自身のSNSで示した。米原油先物 市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近9月物は一時1バレル89ドルと、約1カ月ぶりの高値を付けた。原油高も投資家心理の重荷だった。
ウォルマートは9%あまり下げて終えた。20日発表した2026年5~7月期決算で米国の既存店売上高が市場予想を下回った。27年1月期通期の利益見通しも 市場予想に届かなかった。物価高が続くなかで「米消費鈍化への懸念につながった」(グリーンウッド・キャピタル・アソシエーツのウォルター・トッド氏)との声が聞 かれた。
このほかのダウ平均の構成銘柄ではボーイングやホーム・デポ、アメリカン・エキスプレスが下落した。アマゾン・ドット・コムやジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J) も安かった。一方、マクドナルドやトラベラーズ、ウォルト・ディズニーは上昇した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も反落した。終値は前日比263.924ポイント(1.00%)安の2万6067.166(速報値)だった。スペースXやテスラが売 られた。サイバーセキュリティーのクラウドストライク・ホールディングスの下げも目立った。
【日経QUICKニュース(NQN)】

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