本日の株式市況

モーニング・コメント

10日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、終値は前日比1519円67銭 (2.88%)高の5万4248円39銭だった。トランプ米大統領の発言を受けて、イラ ン情勢を巡る投資家の過度なリスク回避姿勢が後退した。9日の急落場面で 下げが目立った半導体を含む幅広い銘柄に買いの勢いが強まり、日経平均 の上げ幅は1900円を超える場面があった。買い一巡後は様子見ムードも広が り、上値の重さが目立った。
トランプ米大統領は9日の記者会見で、イランとの戦争が「間もなく」終結する と述べた。ダウ・ジョーンズ通信など米メディアが相次ぎ報じた。戦争の大きな リスクは終わったとして、イランについては「新たな国を建設する始まりだ」と 語った。同日のCBSニュースの電話取材に続いて作戦の進展を強調した。
ニューヨーク原油先物は9日に付けた1バレル110ドル台の高値から日本時 間10日の時間外取引では80ドル台まで急落した。原油高に伴うインフレへの 警戒がいくぶん和らいだのに伴い、株式の買い戻しを誘った。日経平均は前 日に2892円安と過去3番目の下げ幅を記録していただけに、自律反発を見込 んだ買いが株価指数先物主導で強まった。
トランプ米大統領がイランとの戦闘終結が近いとの認識を示す一方、イラン 側は攻撃拡大を警告しているとも伝わっている。中東情勢の先行きを見極め たいとする市場参加者は多く、上値では売りも出やすかった。
前日の米株式市場で半導体関連銘柄が買われた流れも追い風にアドテスト が相場上昇をけん引した。レーザーテクも大幅高となったほか、フジクラはじめ 電線株の上げも目立った。半面、食料品などディフェンシブ株の一角には売り が出た。中東情勢悪化の影響を受けにくいとして足元で戻りが目立っていた富 士通なども下げた。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。終値は前日比88.44ポイント(2.47%)高 の3664.28だった。JPXプライム150指数も反発し、35.74ポイント(2.40%)高の 1526.37で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で7兆7116億円、売買高は28億568万株だっ た。東証プライムの値上がり銘柄数は1416と全体の約89%だった。値下がり は159、横ばいは20だった。
ファストリ、東エレク、ソフトバンクグループ(SBG)、TDKが上昇した。一方、 リクルート、ニトリHD、ローム、イオンが下落した。

10日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反落し、終値は前日比34 ドル29セント(0.07%)安の4万7706ドル51セントだった。中東からのエネルギー 輸送の要衝であるホルムズ海峡で、イランが機雷の設置を始めたと伝わった。 中東の軍事衝突を巡る不透明感が重荷だった。原油先物相場が下落し、インフ レ懸念がやや和らいだのは相場を支えた。
米CNNは10日午後、イランがホルムズ海峡に機雷の敷設を始めたと報じた。 トランプ米大統領は10日、機雷を撤去しない場合は「イランに対する軍事的報 復はかつてないものになる」と自身のSNSに投稿した。原油や液化天然ガス(L NG)などエネルギー輸送が滞るとの懸念や軍事衝突の激化への警戒感が高 まった。
米エネルギー省のライト長官は10日午後、「米海軍はホルムズ海峡を通る石 油タンカーの護衛に成功した」とX(旧ツイッター)に投稿した。その後、投稿が削 除され、米ホワイトハウスのレビット大統領報道官もタンカー護衛は「現時点で していない」と語った。
ヘグセス米国防長官は10日、「敵が完全かつ決定的に敗北するまで、我々は 決して手を緩めない」と述べた。一方、トランプ氏は9日に米国とイスラエルによ る軍事作戦が「まもなく終結するだろう」と語っていた。市場では「米政権からトラ ンプ氏の発言に相反する情報が発信され、投資家は慎重になっている」(Bライ リーのアート・ホーガン氏)との声があった。
ダウ平均は400ドルあまり上昇する場面があった。10日のニューヨーク・マーカ ンタイル取引所(NYMEX)で、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の 期近4月物は一時1バレル76ドル台と、前日に比べ19%安い水準を付けた。
主要7カ国(G7)エネルギー担当相が10日、オンライン会合を開き、石油備蓄 の協調放出の必要性を確認した。備蓄放出に向けて前進したとの見方から原 油先物が下がり、過度なインフレ懸念が後退して株には買いも入った。
ダウ平均の構成銘柄ではスリーエム(3M)やシスコシステムズ、ハネウェル・ インターナショナルが上げた。キャタピラーやホーム・デポ、エヌビディアも上昇 した。一方、小型機「737MAX」の納入が遅れると伝わったボーイングが下げた。 セールスフォースやIBM、シェブロンが下落した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら続伸した。終値 は前日比1.158ポイント高の2万2697.104(速報値)だった。メタプラットフォーム ズやマイクロン・テクノロジー、インテルが上昇した。一方、データ分析プラット フォームのパランティア・テクノロジーズは下げた。サービスナウなどソフトウエ ア株の下落が目立った。
【日経QUICKニュース(NQN)】

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