本日の株式市況

イブニング・コメント

9日の東京株式市場で日経平均株価は4営業日ぶりに反発した。前日比924円 80銭(1.38%)高の6万7743円85銭で終えた。前日の米半導体株高を受け、人工知 能(AI)・半導体関連銘柄を中心に見直し買いが活発となった。米軍がイランへの 追加攻撃を早期に終えたのも投資家心理の悪化を和らげた。
日経平均の上げ幅は1600円を超える場面があった。8日の米株式市場では主要 な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)の上昇率が 2%を超え、東京市場ではAI・半導体関連株に買いが集まった。
中国政府が限定的に中国国内のAI企業に対して半導体購入を認める方針を示 したと伝わったのもあり米エヌビディア株が3%あまり上昇した。同社に製品を供給 しているとされるアドテストが買われ、東エレクとキオクシアの3銘柄で日経平均を 約900円押し上げた。今週に入り日経平均が3000円近く下げていたため、自律反 発を狙った買いも入りやすかった。
米中央軍は日本時間9日早朝にイランの追加攻撃を始めたと発表したが、9日 昼ごろには攻撃を完了したと明らかにした。中東情勢の緊迫を警戒して8日に一時 1バレル76ドル台まで上昇していたニューヨーク原油先物相場は、日本時間9日の 取引では73ドル台まで水準を切り下げており、日本株には押し目とみた買いも入っ た。
買いが一巡すると日経平均は伸び悩んだ。9日午後の国内債券市場で長期金 利が一時2.900%と1996年9月以来30年ぶりの高水準をつけ、株価の相対的な割 高感が意識された。10日には上場投資信託(ETF)の分配金捻出に伴う換金売り が出ると想定する市場参加者が多いのも日経平均の上値を抑えた。
市場では「半導体関連株の戻りは7月後半から本格化する日米の関連企業の決 算を見極めないと判断できない」(国内証券のストラテジスト)との慎重な声が聞か れた。海外の機関投資家が夏季休暇を取得することで日本株の需給が悪化する 「夏枯れ相場」も意識され、戻りを試す動きは鈍かった。
東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに反発した。終値は13.94ポイント(0.35%)高 の4020.37だった。JPXプライム150指数も3日ぶりに反発し、9.55ポイント(0.57%) 高の1680.27で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で9兆6014億円、売買高は19億7705万株だった。 東証プライムの値上がり銘柄数は585で、全体の4割近くにとどまった。値下がりは 917、横ばいは56だった。
TDKや村田製が高い。リクルートは連日で上場来高値を更新した。一方、ファス トリやテルモ、トヨタが安い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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