本日の株式市況

イブニング・コメント

7日の東京株式市場で日経平均株価は反落し、終値は前日比607円31 銭(1.19%)安の5万0276円37銭だった。米雇用情勢の悪化を背景に6日 の米株式相場が下落したのを受け、海外短期筋が株価指数先物に断続 的な売りを出した。人工知能(AI)関連のソフトバンクグループ(SBG)など が売りに押され、日経平均を下押しした。
6日の米株式市場でダウ工業株30種平均は前日比398ドル(0.84%)安の 4万6912ドルだった。米調査会社が6日発表した米企業や政府機関が計 画する10月の人員削減数が前年同月から増え、投資家心理が弱気に傾 いた。半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も 下落し、高値警戒感からSBGやアドテスト、東エレクなどのAI関連銘柄が 売られ、日経平均を押し下げた。前日に決算発表した味の素が制限値幅 の下限(ストップ安水準)でまで売られたのも重荷となった。
AI関連株の上昇がけん引する形で10月の日経平均は16.64%高と1990 年10月(20.06%)以来の上昇率を記録した。市場では「これまでの日経平 均の上昇が行き過ぎとの見方が反動安につながっている」(第一生命経済 研究所の藤代宏一主席エコノミスト)との見方があった。
午後に日経平均は急速に下げ渋った。高市早苗首相は7日午後の衆院 予算委員会で、国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB) の黒字化目標を巡り「単年度のPBという考え方については変更する、取り 下げると考えて頂いて結構だ」と述べた。高市政権下で積極財政にかじを 切りやすくなるとの思惑が広がり、海外投機筋が株価指数先物に買い戻し を入れた。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。終値は14.60ポイント(0.44%)安の 3298.85だった。JPXプライム150指数も反落し、7.31ポイント(0.50%)安の 1445.78で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で6兆9948億円、売買高は25億5210万 株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は682。値上がりは874、横ばい は58だった。
フジクラや住友電が売られ、イビデンや太陽誘電も下げた。一方、リク ルートや中外薬が買われ、ファストリや良品計画も上げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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