本日の株式市況

イブニング・コメント

29日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、終値は前週末比107円23銭 (0.15%)高の6万9468円11銭だった。14時ごろまでは軟調に推移していたが、日 本株との連動性を強めている韓国総合指数(KOSPI)が一時上げに転じるなど下 げ幅を縮小し、投資意欲が回復した海外投機筋が日本株や先物にも買いを膨らま せた。大引けにかけて日経平均は一方的に下げ渋る展開となり、上げに転じて終 えた。
韓国政府は29日午後、主要産業への大規模な投資計画を正式に発表した。この 一環としてサムスン電子とSKハイニックスは半導体工場を新設する方針を示した。 発表内容は事前にある程度伝わっていたが、韓国株の下げ渋りと歩調を合わせて 短期筋が日本株にも買い戻しを膨らませたとみられる。
前週末26日の米株式市場では人工知能(AI)や半導体関連の下げが目立った。 オープンAIが新規株式公開(IPO)の延期を検討しているとの報道が重荷になった ほか、好決算で急伸していた半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーも利益確定 売りに押され、主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(S OX)も大幅に下落した。東京市場でも値がさのAI・半導体関連の一角が売られ、 午前の日経平均の下げ幅は1300円を超える場面があった。
立花証券の鎌田重俊参与は「韓国の半導体への巨額投資は日本の製造装置や 部材をつくるメーカーには好材料だが、半導体メモリーでSKハイニックスと競合す るキオクシアにとっては悪材料となる」と分析。日本の半導体株には好悪が入り交 じる材料とみていた。
米指標油種のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物の期近物は29 日の取引で、1バレル70ドルを下回る場面があった。原油安を受けて企業業績や 国内景気の悪化懸念が和らぎ、鉄道や小売り、不動産など内需関連株が買われ た。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。終値は18.64ポイント(0.47%)高の3982.00 だった。JPXプライム150指数は反発し、14.10ポイント(0.86%)高の1660.38で終え た。
東証プライムの売買代金は概算で11兆8255億円、売買高は26億9456万株だっ た。東証プライムの値上がり銘柄数は1089。値下がりは416、横ばいは35だった。
東エレクや太陽誘電、リクルートは上げた。一方、アドテストやキオクシア、ソフト バンクグループ(SBG)が下げた。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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