本日の株式市況

モーニング・コメント

3日の東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、終値は前週末比607 円12銭(0.94%)安の6万3754円90銭だった。日米両政府は日本時間3日朝、円買いの 協調介入を前週末7月31日に実施したと発表した。追加介入の思惑を背景に、3日午 前の外国為替市場で円相場は一時1ドル=155円22銭近辺まで急伸し、5月上旬以来 の円高水準を付けた。円高による業績悪化が懸念され、自動車、ゴム、鉄鋼など輸出 関連とされる銘柄に売りが広がった。日経平均の下げ幅は一時1600円を超えた。
片山財務相とベッセント米財務長官は3日にそれぞれ、さらなる協調介入に躊躇(ちゅ うちょ)しない姿勢を示した。国内では3月期企業が四半期決算発表を本格化させてお り、協調介入以前の円安傾向を反映して2027年3月期通期の想定為替レートを円安方 向に見直した企業も多い。市場では「協調介入のさらなる実施などで、円相場が1ドル =140円台まで上昇すると、日本株に対する今期の増益シナリオが崩壊してしまう。円 水準の一段の切り上げリスクが警戒されている」(山和証券の志田憲太郎調査部部長) との声が聞こえた。
日経平均は前週末7月31日に2500円近く上昇したとあって戻り待ちの売りも出やす かった。日本株との連動性を高めている韓国総合株価指数(KOSPI)が3日、大幅安と なったことも日本株の売りを促した。トランプ米大統領がイランへの攻撃停止を宣言した ことを背景に原油価格が下落したことから、航空燃料下落への期待から空運などには 買いが入ったが、景気敏感株全体を底上げするには至らなかった。
もっとも、このところ軟調だった半導体関連の一角はしっかり。キオクシアは7月31日 に発表した2026年7~9月期の連結純利益の見通しが市場予想に届かなかったものの、 自社株買いや株式分割の実施が好感され3日続伸した。TDKやフジクラにも買いが 入った。前週末の米株式市場で主要3指数が上昇し、アマゾン・ドット・コムは市場予想 を上回る決算が好感されて大幅高となった。市場では「ハイパースケーラー(大規模ク ラウド事業者)による人工知能(AI)への過剰投資に対する懸念はいったん収束した」 (国内運用会社のストラテジスト)との声が聞こえた。
東証株価指数(TOPIX)は反落した。終値は43.27ポイント(1.08%)安の3960.03だった。 JPXプライム150指数は反落し、16.70ポイント(0.99%)安の1664.95で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で11兆7886億円、売買高は28億2409万株だった。東 証プライムの値下がり銘柄数は1060。値上がりは464、横ばいは33だった。
アドテストやファナック、トヨタが下げた。一方、ソフトバンクグループ(SBG)やファスト リは上げた。

3日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸し、終値は前週末比693ドル38セント(1.32%)高の5万3178ドル41セ ントと、7月6日以来、約1カ月ぶりに最高値を付けた。トランプ米大統領がイランへの攻撃を停止すると明らかにした。米原油先物が下落し、投資家心理 が改善した。収益成長が好感された超大型テック株に資金が流入し相場上昇につながった。
トランプ大統領は1日、イランに対する攻撃を停止すると自身のSNSに投稿した。前週末には米国がイランのエネルギー施設への大規模攻撃を検討し ているとの報道があったが見送った。トランプ氏は2日にイランと3日に交渉すると語った。イラン情勢が悪化するとの警戒感が後退した。
3日の米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近9月物は1バレル78ドル台と、前週末比7%あまり下落する場面があっ た。原油安を受けてインフレ懸念が後退し、同日の米長期金利は低下した。原油安や金利の低下を背景に、投資家の運用リスクを取る姿勢が戻った。
ダウ平均の構成銘柄ではマイクロソフトやアルファベット、アマゾン・ドット・コムなど超大型テックの上昇が目立った。市場では「2026年4~6月期決算で クラウド事業などが市場の期待を上回る成長となり、投資収益率(ROI)への過度な懸念が和らいだ」(Bライリーのアート・ホーガン氏)との声があった。 人工知能(AI)関連投資の拡大は懸念されるが、順調に収益を生み出しているとの見方から見直し買いが優勢になった。
その他の構成銘柄では、米当局から開発中の新型機「737MAX7」の認証を得たと伝わったボーイングが大幅に上昇した。エヌビディアやアメリカン・エ キスプレス、ナイキが上げた。ホーム・デポやキャタピラー、ウォルト・ディズニーも買われた。一方、シェブロンやメルク、アップルは下落した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸した。終値は前週末比540.043ポイント(2.12%)高の2万5913.896(速報値)だった。メタプラッ トフォームズやテスラ、スペースXが上昇した。クラウド事業を手掛けるコアウィーブやネビウス・グループが大幅高となった。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は3日続伸した。終値は前週末比110.78ポイント(1.47%)高の7600.50だった。取引時間中に は6月2日に付けた最高値(7609)を上回る場面もあった。
【日経QUICKニュース(NQN)】

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