本日の株式市況

モーニング・コメント

5日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、終値は前日比2342円91 銭(3.66%)高の6万6300円44銭だった。節目の6万6000円台を回復して7 月23日以来約2週間ぶりの高値を付けた。4日の米株式相場の上昇で運 用リスクを取りやすくなった海外投資家などの買いが東京市場の半導体関 連中心に入った。5日の韓国総合株価指数(KOSPI)などアジア株高も追 い風になった。
4日の米株式市場では主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィ ア半導体株指数(SOX)が6%を超える上げとなった。半導体関連への見 直し買いが活発になり、東京市場でもアドテストや東エレクはじめ業績好調 な半導体株に買いが広がった。イビデンは4日に2027年3月期の業績見通 しの上方修正を発表したのが好感されて制限値幅の上限(ストップ高水 準)まで急伸した。
日経平均は朝方に上値追いとなった後、後場に入ると大引けにかけて再 び上げ幅を広げた。5日は韓国のKOSPIや台湾加権指数などアジア株が 全般に堅調に推移し、日本株への買いも続いた。キオクシアが前週末の 決算発表を経て株価が持ち直しているのも個人投資家などの心理改善に つながった。
半面、日米の協調円買い介入を受けて外国為替市場で円安・ドル高が 修正されるなか、海外事業の外貨建て利益の多い商社で三井物、三菱商 などが下げた。海運株の下げも目立った。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。終値は前日比84.39ポイント (2.13%)高の4046.17だった。JPXプライム150指数は3営業日ぶりに反発 し、30.14ポイント(1.81%)高の1692.25で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で10兆9236億円、売買高は27億8122万 株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1019と全体の約65%だった。 値下がりは491、横ばいは48だった。
ソフトバンクグループ(SBG)、フジクラ、村田製、TDKが上昇した。一方、 ファストリ、ダイキン、横河電、KDDIが下落した。

5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続伸した。終値は前日比263ドル24セント(0.48%)高の5万4349ドル12セ ントと、3日連続で最高値を更新した。米国とイランの交渉が進展するとの観測から原油先物価格が下落した。投資家心理の改善につながり、主力株に 買いが入った。市場予想を上回る四半期決算を発表した銘柄にも買いが入った。
米国とイランがホルムズ海峡の暫定的な開放で合意する見通しだと米ニュースサイトのアクシオスが4日報じた。米国は5日にも公表する予定だという。 イランとオマーンがホルムズ海峡の開放に向けた草案が最終段階に近づいていると、イラン国営メディアが5日伝えた。
ホルムズ海峡の航行が正常化に向かうとの観測から、5日の米原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近9月物は前日か ら下落した。市場では「合意に至るのか動向を注視する必要はあるが、原油安は株式相場の支えだった」(SIAウェルス・マネジメントのコリン・チェシンス キ氏)との指摘があった。
ダウ平均の構成銘柄ではアムジェンが4.5%高だった。4日発表した2026年4~6月期決算では売上高などが市場予想を上回った。ウォルト・ディズ ニーも高かった。5日発表の四半期決算では特別項目を除く1株利益が市場予想を上回り、好感した買いが集まった。
エヌビディアは3.4%高で終えた。スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が4日、人工知能(AI)インフラ構築にエヌビディア製品だけを使 う考えを示したことが材料視された。
5日朝発表の7月のADP全米雇用リポートでは非農業部門の雇用者数(政府部門除く)が前月比4万4000人増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市 場予想(7万5000人増)を下回った。もっとも市場では「7日発表の7月の米雇用統計の方が注目度が高い」(マーフィー・アンド・シルヴェスト・ウェルス・マ ネジメントのポール・ノルティ氏)との声が聞かれ、材料視されにくい面があった。
そのほかのダウ平均の構成銘柄ではシャーウィン・ウィリアムズとナイキが高かった。マクドナルドも買われた。半面、アルファベットが下落した。AI開発 の研究者が退職すると発表し、AI開発を巡る競争力が低下するとの懸念から売りが出た。アマゾン・ドット・コムとマイクロソフトも安かった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反落した。終値は前日比221.554ポイント(0.83%)安の2万6363.439(速報値)だった。 4日夕に四半期決算を発表したアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)とスペースXが下げた。サンディスクも安かった。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は5営業日ぶりに反落し、終値は前日比12.97ポイント(0.16%)安の7723.55だった。
【日経QUICKニュース(NQN)】

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