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本日の株式市況
イブニング・コメント
20日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反発した。終値は前週末比1603円35銭
(3.37%)高の4万9185円50銭と、この日の高値で引けた。9日以来の最高値更新で、終値と
して初めて4万9000円台に乗せた。21日にも実施される首相指名選挙で自民党の高市早苗
総裁が首相に選ばれるのが確実な情勢となった。政局を巡る不透明感が薄らいだとして投
資家心理が強気に傾いた。前週末の米株高や貿易問題に関する米中対立の緊張緩和への
期待が高まったことも追い風だった。
日本維新の会の吉村洋文代表は20日、自民党と連立政権の樹立で合意する方針を明ら
かにした。高市総裁と同日18時から会談して正式合意し、連立政権の合意書にも署名する
見通し。10日に公明党が連立政権からの離脱を表明し、前週は政局不安から株価が下落し
たが、高市総裁による財政拡張・金融緩和路線の経済政策に期待した「高市トレード」が再
開し、20日の市場では株高・円安が進んだ。
東証プライムの値上がり銘柄数は9割を超え、ほぼ全面高の展開だった。日経平均が急
ピッチで株価水準を切り上げるなか、株価の上昇に出遅れまいとする投資家の買いが買い
を呼ぶ「FOMO(Fear Of Missing Out=取り残される恐怖感)」の様相が強まった面も
ある。
市場では「高市総裁の経済政策に期待した『高市トレード』の織り込みはかなり進んだ可能
性が高い」(T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジスト)との声が聞かれる。そ
のうえで浪岡氏は、財政拡張的な政策を背景に金利が一段と上昇(債券価格は下落)すれ
ば、今後は株式の割高さが意識される場面が出てくる可能性があり、注意が必要との見方
を示した。
海外株の上昇も日本株相場を支えた。米地銀のフィフス・サード・バンコープが17日に発表
した2025年7~9月期決算は、1株当たり利益が市場予想を上回るなど底堅い内容だった。
これを受け、16日に意識された米地銀の信用不安を巡る過度な警戒感が和らぎ、17日の米
ダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発した。きょうの東京市場でも米地銀株安で前週末に
下落した三菱UFJやみずほFGなど銀行株の一角に買いが入った。20日の市場では香港ハ
ンセン指数などアジア株の上昇も目立った。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。終値は78.01ポイント(2.46%)高の3248.45だった。JP
Xプライム150指数も反発し、38.07ポイント(2.73%)高の1430.11で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で5兆2873億円、売買高は17億9405万株だった。東証プ
ライムの値上がり銘柄数は1456。値下がりは132、横ばいは27だった。
月末に本格化する決算発表シーズンを前に人工知能(AI)関連銘柄に投資家の物色が向
かい、ソフトバンクグループ(SBG)は株式分割考慮後の上場来高値を更新した。アドテスト
や東エレク、フジクラが上昇した。ファストリやファナック、トヨタが買われた。一方、住友鉱が
安い。住友ファーマや信越化が下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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