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本日の株式市況
モーニング・コメント
9日の東京株式市場で日経平均株価は4営業日ぶりに反発し、終値は前日
比1392円03銭(2.17%)高の6万5416円63銭だった。前日に米半導体株が上
昇した流れを引き継ぎ、東京市場でも人工知能(AI)・半導体関連株の一角が
買われた。日経平均は前日に急落していたとあって自律反発狙いの買いも入
りやすく、上げ幅は一時1400円を超えた。
アドテストや東エレクなど指数寄与度の大きい半導体関連株の上昇が目立
ち、日経平均の押し上げ要因となった。午後に米ブルームバーグ通信が、米・
イラン協議を巡り「非常に力強い合意にかなり近い」とのトランプ米大統領の発
言を報じると、海外短期筋が日経平均先物に機械的な買いを膨らませ、日経
平均は先物主導で騰勢を強める展開となった。
日本経済新聞電子版は14時過ぎに「日銀は15~16日に開く金融政策決定会
合で利上げを決めるとともに、四半期ごとに国債の買い入れ額を減らす措置
は2027年4月以降、停止する方向で調整に入った」と報じた。これを受けた国
内金利の低下を手掛かりに、日経平均先物に買いが入る場面があった。
もっとも、東海東京インテリジェンス・ラボの安田秀太郎マーケットアナリスト
は「日銀政策の報道後に先物は少し反応したが、株式市場全体への影響はあ
まりみられなかった」と指摘した。そのうえで、きょうの株高は「(米半導体株や
日経平均との連動性が高い)韓国総合株価指数(KOSPI)の大幅高に追随し
た側面がある」との見方を示した。
午前の日経平均は小幅ながら下落に転じる場面もあった。ここ数カ月の一方
的な株価上昇を警戒した投資家による戻り待ちの売りや、米国での大型新規
株式公開(IPO)を前にした換金売りなどが重荷となった。
東証株価指数(TOPIX)は4営業日ぶりに反発した。終値は43.73ポイント
(1.14%)高の3896.11だった。JPXプライム150指数も4営業日ぶりに反発し、
16.36ポイント(1.01%)高の1632.32で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で10兆9342億円、売買高は25億227万株
だった。東証プライムの値上がり銘柄数は842。値下がりは670、横ばいは52
だった。
キオクシアや太陽誘電、イビデンが上げた。一方、ソニーGや日東電、大塚H
Dは下げた。
9日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発し、終値は前日比86ドル10セント(0.16%)高の5万0872ド
ル11セントだった。景気敏感株やディフェンシブ株の一部に買いが入り、相場を支えた。半面、買いが集中してきた人工知能(AI)関連銘柄に売りが出た
ことは重荷だった。
ダウ平均の構成銘柄では、ホーム・デポやナイキ、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)などの景気敏感や消費関連の買いが優勢だった。「AI関連や半
導体株と比べて出遅れていた銘柄に資金の一部を移す動きがみられた」(Bライリーのアート・ホーガン氏)といい、ダウ平均の支えになった。
もっともダウ平均は一時574ドル安となる場面があった。構成銘柄ではないが、マイクロン・テクノロジーやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)など
半導体株が急落する場面があった。目新しい売り材料がない中で、AI需要拡大の期待で株価水準を急速に切り上げてきたため、持ち高調整や利益確
定を目的とした売りが膨らんだ。
10日に5月の米消費者物価指数(CPI)が発表になる。インフレ率の高止まりを示す結果になれば米連邦準備理事会(FRB)の利上げ観測が高まる可
能性がある。金利の先高観が強まり、過熱感のあるAI関連株が売られる展開を見据えた動きも相場を下押しした。
米国とイランの戦闘終結を巡る交渉の不透明感も高まった。トランプ米大統領は9日、米軍の攻撃型ヘリ「アパッチ」1機が8日夜にホルムズ海峡でイラ
ン軍に撃墜されたと明らかにした。「この攻撃に対し、対応せざるを得ない」との考えも示した。戦闘終結に向けた協議が進まず、ホルムズ海峡を経由し
たエネルギー輸送の正常化がさらに遠のくとの見方が出た。
ダウ平均の構成銘柄ではシャーウィン・ウィリアムズやプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)、コカ・コーラが上昇した。アメリカン・エキスプレス(アメック
ス)やハネウェル・インターナショナル、スリーエム(3M)も上げた。一方、セールスフォースやシスコシステムズ、マイクロソフトが下落した。
アップルの下げが目立った。8日にAI機能を搭載した音声アシスタント「Siri(シリ)AI」を発表したが、収益化を巡る懸念が意識されて売りが優勢だった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。終値は前日比250.841ポイント(0.96%)安の2万5678.822(速報値)だった。マーベル・テク
ノロジーやアーム・ホールディングス、テスラが下落した。主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は1.9%安で終えた。
【日経QUICKニュース(NQN)】
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