本日の株式市況

モーニング・コメント

14日の東京株式市場で日経平均株価は続落した。終値は前週末比518円35 銭(0.81%)安の6万3492円99銭と、7月30日以来およそ1カ月半ぶりの安値を 付けた。米オープンAIが年内の上場を見送るとの報道や、人工知能(AI)の開 発ペースの鈍化懸念を受けてAI・半導体関連が軒並み安となり、日経平均を 押し下げた。下げ幅は1200円を超え、取引時間中として6万3000円を下回る場 面もあった。
米オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が、新規株式公開 (IPO)について「2026年はしない」と述べたと伝わった。また、米アンソロピック のCEOが最先端のAI開発を減速すべきだと呼びかけ、賛同が相次いだとの 報道もあり、AI関連市場の急成長期待が後退。オープンAIに出資するソフトバ ンクGやアドテストなど関連銘柄が売られた。
米原油先物相場の高止まりも売りを促した。サウジアラビアのエネルギー省 は11日、ペルシャ湾から紅海に原油を輸送するパイプラインが複数の地域で 攻撃を受け、操業を一時停止したと発表。オマーン外務省は13日にホルムズ 海峡の通航管理を巡るイランとの会合延期を明らかにした。マリン・ストラテ ジーズの香川睦グローバルストラテジストは「米原油高や日米利上げ観測、財 政悪化による金利上昇懸念など悪い材料が目に付き、株を手掛けづらい状 況」と話す。
日経平均は朝安後、急速に下げ渋った。海外短期筋とみられる日経平均先 物への押し目買いが断続的に入った。9月末に向けた中間配当の権利取り狙 いの買いも入りやすかった。通信のソフトバンク(SB)は株式分割考慮ベース での上場来高値を更新するなど、内需株は総じて堅調に推移した。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。終値は29.91ポイント(0.74%)高の 4058.21だった。銀行株や保険株などが買われ、朝安後に上昇した。JPXプラ イム150指数は反発し、13.25ポイント(0.79%)高の1698.76で終えた。
東証プライムの売買代金は概算は7兆2866億円、売買高は19億7480万株と それぞれ約1カ月ぶりの低水準だった。東証プライムの値下がり銘柄数は309。 値上がりは1221と全体の7割超を占め、横ばいは23だった。
キオクシアや東エレクが売られ、太陽誘電や村田製も下げた。一方、リク ルートやソニーGが買われ、コナミGやバンナムHDも上げた。

14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、終値は前週末比152ドル09セント(0.28%)安の5万2421ドル20セントだった。 人工知能(AI)の開発ペースが鈍化するとの懸念で、半導体関連などAIインフラ銘柄の売りが優勢だった。中東のエネルギー供給を巡る警戒感から米原油先物 相場が上昇したのも、投資家心理の重荷となった。
米新興アンソロピックのダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)は12日のブログ投稿で、AIが制御不能に陥るリスクなどを避けるためにAIモデルの開発を減速 すべきだと訴えた。オープンAIのサム・アルトマンCEOや起業家のイーロン・マスク氏も賛意を示した。
AIの開発ペースが鈍化するとの警戒感から、半導体やサーバーを中心とするAIインフラの関連銘柄が軒並み下落した。ダウ平均の構成銘柄ではエヌビディア やデータセンター向け発電機器を手掛けるキャタピラーの下げが目立った。主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は5.8%安で 終えた。
もっとも米株式相場は底堅く推移した。AI需要を巡っては「最先端モデルを開発するために多額の資金を投じる構図は簡単には変わらず、今後も高水準の設備 投資が実行されるだろう」(Bライリーのアート・ホーガン氏)との声があった。下値では押し目買いも入り、ダウ平均は上昇に転じる場面があった。
原油高は株式相場を下押しした。サウジアラビアは11日、ペルシャ湾から紅海に原油を送る東西パイプラインが攻撃を受けて操業を停止した。オマーン外相は 13日、14日に同国で開く予定だったイランなどとの会合を延期したと明らかにした。エネルギー輸送を巡る懸念で、米原油先物市場ではWTI(ウエスト・テキサス・ インターミディエート)の期近物が5月中旬以来の高値を付けた。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、バンク・オブ・アメリカの下げが目立った。投資家向け会合で2026年7~9月期の投資銀行業務の手数料収入が前年同期比で 減少していると明らかにし、嫌気された。オープンAIのアルトマンCEOが年内の新規株式公開(IPO)を見送る方針を明らかにしたことも材料視され、ゴールドマ ン・サックスやモルガン・スタンレーなど他の金融株にも売りが出た。
そのほかのダウ平均の構成銘柄ではスリーエム(3M)やシスコシステムズ、アマゾン・ドット・コムが下落した。一方、セールスフォースやアルファベット、IBMは 上昇した。マイクロソフトやウォルマート、ウォルト・ディズニーも上昇した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。終値は前週末比146.622ポイント(0.55%)安の2万6186.413(速報値)だった。半導体のマイクロン・ テクノロジーやブロードコム、半導体設計のアーム・ホールディングスが大幅安となった。アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やインテルも売られた。光学部品 のルメンタム・ホールディングスやAI向けクラウドサービスのコアウィーブも下げた。
【日経QUICKニュース(NQN)】

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