本日の株式市況

モーニング・コメント

28日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、終値は前日比273円58 銭(0.41%)高の6万6405円56銭だった。27日の米ハイテク株高の流れを 引き継ぎ、東京市場でも人工知能(AI)・半導体関連の一角が物色された。 日経平均の上げ幅は700円を超える場面もあった。買い一巡後は、米国で 開催されている経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのウォーシュ 米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を前に、次第に上げ幅を縮めた。
27日の米株式市場ではダウ工業株30種平均など主要3指数が上昇した。 米国時間26日夕に四半期決算を発表したエヌビディアが急反発した。同じ く26日夕に四半期決算を発表したセールスフォースは2割を超える急騰と なった。米市場での半導体とソフトウェア株高を受け、東京市場でもアドテ ストやTDK、太陽誘電のほか、NECや富士通、野村総研など関連銘柄が 買われた。堅調な企業業績などを背景とした日本株の先高観から、リク ルートは株式分割考慮後の上場来高値を連日で更新した。
買い一巡後、上値の重さが目立った。日米の長期金利上昇が相場の重 荷となったほか、ジャクソンホール会議でのウォーシュFRB議長の講演を 目前に控え、持ち高調整の売りが出た。27日の取引終了後に岩手県で半 導体メモリーの新製造棟を建設すると正式に発表したキオクシアが大幅安 となったことも指数の重荷となった。
東証株価指数(TOPIX)は7日続伸した。終値は29.49ポイント(0.72%)高 の4146.71だった。三菱UFJや三井住友FGなど銀行株のほか、野村や大 和など証券株の上昇が目立った。JPXプライム150指数は反発し、18.29ポ イント(1.07%)高の1735.23で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で8兆1223億円、売買高は21億7795万 株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は873。値下がりは631、横ばい は49だった。
コナミGとKDDIが上げた。一方、フジクラやソフトバンクグループ(SBG)、 住友電は下げた。

28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反落し、終値は前日比9ドル45セント(0.01%)安の5万3559ドル99セントだった。 米連邦準備理事会(FRB)のウォーシュ議長の講演を受けて米長期金利が上昇し、株式相場の重荷だった。もっとも、超大型テック株の一角には買いが入り、ダ ウ平均は下げ渋った。
ウォーシュFRB議長は28日午前、米経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演し、物価目標を上回るインフレ率について懸念を示した。インフレ率が2% の目標に向かって明確にかつ十分なスピードで低下しない場合には、「やるべき仕事がある」とし、必要な政策対応を取る考えを示唆した。
早期利上げ観測が高まり、米長期金利は一時、前日比0.06%高い4.73%を付けた。長期金利の上昇で株式の相対的な割高感が強まり、株式には売りが出た。
もっとも「これまでの米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見での発言から大きな変化はなかった」(マーフィー・アンド・シルヴェスト・ウェルス・マネジメン トのポール・ノルティ氏)との声も聞かれた。重要イベントを通過した後で、株式には買いが優勢になる場面もあった。
半導体株の売りが目立った。ダウ平均の構成銘柄ではないが、マーベル・テクノロジーが10.2%安で終えた。27日夕に発表した2026年5~7月期決算では、市 場の高い期待に届かなかったとの受け止めがあった。
28日は米金利が上昇し「金利変動に敏感な半導体株にとって逆風になった」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)との声があった。主要な半導体関連銘柄で 構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3.4%安だった。ダウ平均の構成銘柄ではエヌビディアが4.5%安で終えた。
個別銘柄では、アナリストが目標株価を引き上げたアマゾン・ドット・コムの上昇が目立った。マイクロソフトやアルファベット、アップルも上げた。市場では「半導 体株から超大型テック株に資金が移動した」(シーミス・トレーディングのジョゼフ・サルッジ氏)との見方があった。
前日に下げが目立った消費関連株やディフェンシブ銘柄を買い直す動きもみられた。ダウ平均の構成銘柄ではマクドナルドやウォルト・ディズニー、ナイキが買 われた。
そのほかのダウ平均の構成銘柄ではスリーエム(3M)やキャタピラー、シスコシステムズが売られた。IBMとハネウェル・テクノロジーズも安かった。半面、セー ルスフォースやシェブロンが上昇した。JPモルガン・チェースも上げた。
ダウ平均は週間で282ドル高となり、3週間ぶりに上昇した。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落した。終値は前日比138.929ポイント(0.52%)安の2万6402.423(速報値)だった。決済大手ストライプと米 投資ファンドのアドベント・インターナショナルが買収を断念したと27日に伝わった電子決済のペイパル・ホールディングスが大幅に下落した。ラムリサーチやKLA など半導体関連株も売られた。
ナスダック総合は週間で0.8%高となった。上昇は2週間ぶりだった。
【日経QUICKニュース(NQN)】

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