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本日の株式市況
モーニング・コメント
4日の東京株式市場で日経平均株価は5営業日ぶりに反発し、終値は前日比
806円46銭(1.26%)高の6万5020円94銭だった。米国の早期利上げ観測の後退を
背景に米長期金利が低下し、3日の米株式相場は上昇した。とりわけ大型ハイテ
ク株の上昇が目立ったことから、東京市場でも人工知能(AI)・半導体関連が買わ
れ、日経平均を押し上げた。日経平均は一時900円を超えて上昇した。
米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は3日の講演で、足元のインフレ動向
について「インフレ鈍化の兆しが見られ始めている」との考えを示した。米長期金利
は低下し、超大型テック株などに買いが入った。米ハイテク株高の流れを受け、東
京市場でも朝方からアドテストやキオクシア、フジクラなどのAI・半導体関連が買
われ指数を押し上げた。
3日の米株式市場でソフトバンクグループ(SBG)傘下の英半導体設計アーム・
ホールディングスが大きく上昇したことを背景に、アーム株の上昇で運用収益が改
善するとの期待からSBG株も買われた。SBGは前日比11%高で終え、1銘柄で
日経平均を470円程度押し上げた。
また、SBGは4日、国内企業が発行する個人投資家向けで最大規模となる1兆
円の社債の発行条件を決めた。利回りは年4.75%で、同社の社債利回りとしては
09年以来、17年ぶりの高さとなる。SBGの保有する株式価値に対する純有利子負
債の割合である負債カバー率(LTV)は6月末時点で13%と、SBGが財務規律と
して掲げる25%未満に収まる。1兆円という巨額の起債ではあるものの、足元では
LTVが低下基調にあり「財務の健全性は維持されている」(国内証券のアナリスト)
との声が聞かれた。
半面、外国為替市場で円相場が対ドルで上昇していることからトヨタやホンダな
ど自動車株は下落した。4日午前の東京外国為替市場で円相場は9時過ぎに一
時1ドル=155円25銭近辺まで上昇し、約1カ月ぶりの高値を付けた。
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。終値は1.19ポイント(0.03%)高の4103.23
だった。JPXプライム150指数は続伸し、3.69ポイント(0.22%)高の1716.15で終え
た。
東証プライムの売買代金は概算で8兆3282億円、売買高は22億1033万株だった。
東証プライムの値上がり銘柄数は788。値下がりは712、横ばいは55だった。
ファストリやファナック、太陽誘電が上げた。一方、三菱商などの商社株の下落が
目立った。信越化やダイキンも下げた。
4日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落し、終値は前日比271ドル86セント(0.50%)安の5万3414ドル25セントだっ
た。朝発表の8月の米雇用統計が市場予想を大幅に上回る内容で、米連邦準備理事会(FRB)の早期利上げ観測が広がったことが株売りを誘った。ダウ平均の下
げ幅は390ドル超となる場面があった。
8月の米雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比16万2000人増と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(5万3000人増)を大幅に上回った。6月分と7月
分は上方修正した。失業率は4.1%と市場予想に一致。平均時給の前月比の伸び率も0.3%と市場予想と同じだった。
市場では、「来週発表の米物価指標が再来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利が据え置きか利上げになるかを動かすことになる」(フィフス・サード・
コマーシャル・バンクのビル・アダムズ氏)との声が聞かれた。一方、「FRBはインフレへの焦点を維持しつつ、利上げへのハードルは下がった」(TD証券)との受け
止めもあった。
米短期金利先物の値動きから米国の金融政策を予測する「フェドウオッチ」では、4日夕時点で9月の利上げ確率が58%程度と前日の49%から上昇した。米債券
市場では長期金利の指標となる10年債利回りが一時前日終値を0.05%上回る4.81%を付けた。金融政策の影響を受けやすい2年債の利回りは2025年1月以来の
高水準を付ける場面があった。金利の上昇で、株式の相対的な割高感が意識されやすかった。
クリーブランド連銀のハマック総裁は4日、ビジネスSNS「LinkedIn(リンクトイン)」への投稿で、「(金融)政策は制限的ではなく、インフレは高すぎる」との見方を示
した。一方、3日にはウォラーFRB理事がディスインフレの兆しがあるとの考えを示していた。市場では11日発表の8月の米消費者物価指数(CPI)を見極めたい雰
囲気が強かった。
半導体関連には買いが入った。ダウ平均の構成銘柄ではないが、半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーが6.0%高となった。人工知能(AI)向けで需要の強い
広帯域メモリー(HBM)の生産能力の倍増を検討していると、3日に韓国メディアが報じた。サンディスクやラムリサーチなど関連銘柄にも買いが波及した。
米国では7日がレーバーデーの祝日で全市場休場となる。市場では、「3連休を控えた持ち高調整の動きもみられる」(インタラクティブ・ブローカーズのスティーブ・
ソスニック氏)との声が聞かれた。
ダウ平均の個別銘柄では、アップルやマイクロソフト、セールスフォースが下げた。アムジェンとトラベラーズも売られた。半面、キャタピラーやハネウェル・テクノロ
ジーズ、エヌビディアは買われた。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落した。終値は前日比77.070ポイント(0.28%)安の2万6506.990(速報値)だった。
テスラが5.9%安と下げが目立った。米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)は4日、テスラのロボタクシー(自動運転タクシー)専用車両の調査を始めたと発表し、
売り材料視された面がある。一方、インテルやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)、アプライドマテリアルズは上昇した。
【日経QUICKニュース(NQN)】
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