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引受業務を通じた環境、社会への貢献

ESGの観点からの債券投資

  • ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取った言葉です。世界の年金基金等の投資家は、安定した投資収益を獲得するため、企業評価において、業績見通しや財務情報だけでなく、ESG等の非財務情報を考慮する傾向を強めています。債券市場においてもESGの観点を踏まえた投資が普及してきており、その手法の一つとして、調達資金の使途を限定した債券である、グリーンボンド、ソーシャルボンド、サステナビリティボンド等への投資ニーズが高まっています。
  • グリーンボンドとは、調達資金の投資対象が環境問題の解決に貢献するグリーンプロジェクトに限定されている債券です。同様に、社会的課題の解決に貢献するソーシャルプロジェクトに限定されているものはソーシャルボンド、環境問題及び社会問題双方の解決に貢献するものはサステナビリティボンドと呼ばれます。

グリーンボンド等普及への取り組み

  • 当社は、金融機関として果たすべき社会的使命を自覚し、持続可能な社会の実現に貢献するため、グリーンボンド等の引受や発行サポートを積極的に行っており、国内外の発行体による数多くの案件に主幹事または販売会社として関与しています。
  • 今後もこれらの取り組みを通じて持続可能な環境、社会の実現に貢献していきます。

(寄稿)当社におけるESG債への取組み~吉高 まり

ESGとは、E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス=企業統治)といった、財務情報以外の企業情報の主要な要素を言います。機関投資家などの投資決定の際に、持続的な企業価値の向上や中長期的な投資の促進について提言した、国連の「責任投資原則(PRI)」という枠組みの中で2006年に登場した言葉です。これまで主要な海外の年金基金はこのPRIに署名しESG投資を積極的に推進しておりましたが、世界で運用資産残高トップの年金基金である、我が国の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2014年5月に「責任ある機関投資家の諸原則(日本版スチュワードシップ・コード)」を受け入れた後、2015年9月にPRIに署名したことで、日本では急速に認識が高まりました。

ESG投資残高は、2014年の18兆ドルから2016年には23兆ドルに増加しており、今後も増加すると見られています。地域別に見れば、欧米諸国が90%を占め、欧州等では、65%近くが債券に投資されています(2016 Global Sustainable Investment Reviewより)。
債券分野におけるESG投資の対象は、グリーン・ボンド、ソーシャル・ボンドおよびサステナビリティ・ボンドと呼ばれる、資金使途を環境や社会的意義の高いプロジェクトに限定した債券で、これらのESG債は、我が国においてもESG投資の対象として、また、発行体の環境貢献事業等と紐付く資金調達活動として、注目を浴びています。

当社は、投資家様へのESG投資への幅広い機会を提供し、同時に、発行体様への環境や社会課題に関連する事業の資金調達のご支援を、ESG債の積極的な引受けを通じて行うことにより、持続可能な企業価値の向上に資する市場の育成に寄与し、当社としてESG投資の活性化に取り組んで参りたいと思います。

 

吉高 まり 略歴

吉高 まり

IT企業、投資銀行勤務の後、世銀グループ国際金融公社環境技術部、国内初のエコファンド立ち上げに関与。米国ミシガン大学自然資源環境大学院科学修士号取得。2000年8月に東京三菱証券株式会社(現・三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)に、クリーン・エネルギー・ファイナンス部立ち上げのため主任研究員として入社。2007年 NHK「プロフェッショナル~仕事の流儀」出演、2008年 日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー受賞。現在、慶応義塾大学大学院政策メディア研究科で非常勤講師も務める。

当社関与実績

当社は、グリーンボンド等の引受・販売において、国内トップレベルの実績を有しています。

発行日 発行体 債券の種類 発行総額 当社関与
2018年9月21日 日立造船株式会社 グリーンボンド 50億円 事務主幹事
2018年9月7日 リコーリース株式会社 グリーンボンド 100億円 事務主幹事
2018年9月7日 独立行政法人日本学生支援機構 ソーシャルボンド 300億円 事務主幹事
2018年8月17日 日本プロロジスリート投資法人 グリーンボンド 60億円 事務主幹事
2018年7月12日 BPCE S.A. ソーシャルボンド 1,061億円 共同主幹事
2018年6月28日 独立行政法人国際協力機構 ソーシャルボンド 250億円 事務主幹事
2018年6月26日 三菱地所株式会社 グリーンボンド 200億円 事務主幹事
2018年5月25日 日本リテールファンド投資法人 グリーンボンド 80億円 共同主幹事
2018年5月24日 日本郵船株式会社 グリーンボンド 100億円 事務主幹事
2018年4月17日 三菱UFJリース株式会社 グリーンボンド 100億円 単独主幹事
2018年2月27日 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構 グリーンボンド 245億円 共同主幹事
2018年1月25日 BPCE S.A. ソーシャルボンド 260億円 共同主幹事
2017年12月20日 東京都 グリーンボンド
(個人向け債)
1.17億豪ドル 三菱UFJモルガン・スタンレー証券:販売
2017年12月14日 戸田建設株式会社 グリーンボンド 100億円 単独主幹事
2017年11月28日 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構 グリーンボンド 200億円 共同主幹事
2017年10月31日 東京都 グリーンボンド 100億円 事務主幹事
2017年9月20日 独立行政法人国際協力機構 ソーシャルボンド 200億円 共同主幹事
2017年6月30日 BPCE S.A. ソーシャルボンド 581億円 共同主幹事
2017年3月17日 スターバックス・コーポレーション サステナビリティボンド 850億円 三菱UFJモルガン・スタンレー証券:販売
モルガン・スタンレーMUFG証券/MUFG:ブックランナー
2017年2月20日 独立行政法人国際協力機構 ソーシャルボンド 50億円 事務主幹事
2017年1月26日 フランス電力公社 グリーンボンド 260億円 事務主幹事
2016年12月16日 ICICI Bank Ltd. ウーマンボンド 100億円 共同主幹事
2016年12月6日 東京都 東京環境サポーター債
(個人向け債)
1.25億豪ドル 三菱UFJモルガン・スタンレー証券:販売
モルガン・スタンレーMUFG証券:単独引受
2016年9月16日 株式会社野村総合研究所 グリーンボンド 100億円 独立引受幹事
2016年9月20日 独立行政法人国際協力機構 ソーシャルボンド 350億円 共同主幹事
2016年6月29日 世界銀行 グリーンボンド(私募債) 1億米ドル 単独主幹事

注) 2016年4月1日以降に発行された国内案件のうち、当社関与案件を記載