ETF
ETFとは、「Exchange Traded Fund」の略称で、一般的には「上場投信」とも呼ばれています。投資信託の一種であり、価格が日経平均株価(日経225)やTOPIX指数など特定の株価指数や金価格など特定の指標に連動するように運用されているパッシブ運用型のETFと、連動対象となる指標が存在しないアクティブ運用型のETFがあります。東証などの金融商品取引所に上場されているので、通常の株式と同じように取引所の取引時間はいつでもリアルタイムで売買できます。
ETFの特徴
特徴 1 価格の把握がしやすい
日経平均株価やTOPIX等は、普段私たちが新聞やテレビのニュースでよく目にすることが可能です。ETFの価格は、その日経平均株価やTOPIX等の指数との連動性が高いため、値動きや価格が比較的わかりやすいのが特徴です。
特徴 2 リアルタイムで売買が可能
通常の投資信託の場合、売買が行なえるのは金融商品取引市場が閉じた後、1日1回、しかも最終的にいくらで売買できるか分からないという不便さがあります。
しかし、ETFの場合、市場が開いている間、価格は刻々と変化している中、いつでも取引が可能なのです。そのため、売買できるチャンスも多く取引価格も明確というのが特徴です。下記項目にて、より詳しい売買制度についてご案内しています。
特徴 3 分散投資効果によるリスクの低減
株価指数のETFについては、投資対象が株価指数を構成する多数の会社の株式なので、個別株式に投資することと比較して、リスク分散の効果が見込めるのが特徴です。
税金については、証券税制ページをご覧ください。
ETFの仕組み
ETFの市場は、流通市場と発行市場の二つの市場によって成り立っています。
流通市場では、不特定多数の投資家の間で小口化されたETFの受益証券を自由に売買できます。発行市場では、大口の受益証券の設定・交換を行うことができます。ETFの流通市場だけでは、数十億円規模の取引を行う機関投資家等の大口の取引需要に対応するだけの流動性を供給することが出来ない場合、発行市場で設定・交換を行うことが可能です。
- ETFは、これを組成する管理会社が募集を行い、これに応じた者に対してETFの受益証券を発行することになります。ETFが新たに発行されることを「設定」といい、その逆である解約を「交換」といいます。
- 「設定」では、対象となる指数等に連動するように構成された現物株式のバスケット等を拠出することによりETF(受益証券)を受け取ります。主な設定者は「年金基金をはじめとするポートフォリオ運用者」や「指定参加者と呼ばれる証券会社」が中心です。
- 一般の投資家は、金融商品取引所を通じて、募集に応じたものが放出するETF(受益証券)を小口で購入します。
- 「交換」では、「相当数の受益証券を保有する運用者」や「指定参加者である証券会社」が一定数以上のETF(受益証券)を管理会社に持ち込み、信託財産に含まれる現物株式のバスケット等と交換します。
ETFの売買制度
ETF取引のポイント
ETFの売買は現物株式と同じように行うことができ、取引時間内であれば、いつでも、その時点の時価で取引きすることが可能です。具体的には以下のようなポイントを挙げることができます。
- 「価格優先・時間優先」の原則が適用されます。
- 「指値注文」「成行注文」が可能です。
- 呼値の刻みや制限値幅は株式に準拠します。
- 各銘柄ごとに売買単位が決まっています。
- 信用・貸借取引の対象銘柄です。空売りも可能です。(ただし、一部の銘柄については当社では信用取引を取扱っておりません。詳しくは店舗窓口にお問合わせください。)
- 代用有価証券としての差入れが可能です。
- 受渡は通常は3日目決済です。
- 保管振替機構における証券保管振替制度が利用できます。
ETFの価格
ETFの基準価格は、概ね対象指数に連動するように設定されていますので、対象指数の現在値に近い価格で取引されますが、株式の取引価格と同じように、買いたい人が多い場合は割高に、売りたい人が多い時は割安になる場合もあります。
ETFのリスク
ETFへの投資にあたってご留意いただきたいリスクについてご説明します。
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