快適な職場環境は、社員の安全と健康を守り、効率の良い作業による生産性の向上に繋がります。また、健全で働きやすい職場には、風通しの良いコミュニケーションが不可欠ですし、「企業のビジョン・期待」「キャリア目標」「個人尊重・育成」などもそれぞれ関係しあいながら仕事の面白さとつながっていると考えられます。こうしたことから、当社では働きやすい職場環境の整備に努めています。

社員のエンゲージメント

社員のエンゲージメントは仕事の充実に反映され、お客さま満足の向上や地域や社会への貢献につながると考えています。
当社では、毎年「MUFGグループ意識調査」を通じて、社員の仕事に対する意欲、職場でのコミュニケーション、上司への満足度等の状況を把握し、より良い職場環境をつくるためにさまざまな施策の検討・実施に活用しています。
また、2021年からは「MUFGグループ意識調査」に加え、月次でのパルスサーベイを通じた組織診断を実施し、その結果を職場の社員が共有することで、問題の早期発見と解決に役立て、健全で闊達な職場づくりを進めています。

DEI(ダイバーシティ, エクイティ&インクルージョン)推進の取り組み

組織の中で多様性を高め、誰もが個人として尊重され、一人ひとりの違いを活かし、力を発揮できる環境づくりに取り組んでいます。

ダイバーシティレポートの発行

取り組み全てを掲載した、ダイバーシティ推進専門誌「evolution」を毎年発行し、全社員に配信しています。

プラチナくるみん 認定

当社は、社員が仕事と生活の両立を図りながら働きやすい環境づくりに取組んできました。
その成果が認められ、厚生労働省より「プラチナくるみんマーク」(基準適合認定一般事業主認定)を取得しています(2019年10月17日)。
プラチナくるみんとは、次世代育成支援対策推進法に基づき、「子育てサポート企業」として厚生労働大臣の認定(くるみん認定)を 受けた企業の中でも、高い水準の取組を行った企業が受けることができる特例認定(プラチナくるみん認定)です。

健康経営への取り組み

健康経営宣言

三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、お客さま、そして社会にとってより良い明日の実現に向けた不断の挑戦を続ける決意のもと、スローガンとして『Challenge For Better Tomorrow』を掲げ、社員一人ひとりがプロとしての専門性を磨き、変革へのチャレンジを続けています。
その実現のためには、社員一人ひとりが心身ともに健康で幸せであることが何よりも大切であり、様々な取り組みを通じて「健康経営」を実践し、 『社員を幸せにする会社』を実現して参ります。

2022年10月12日
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
取締役社長 兼 CEO 小林 真

推進体制

推進責任者の人事統括役員の指揮の下、人事部健康推進室が推進主体となり、医療スタッフ(産業医・保健師・看護師)、健康保険組合等と緊密な連携をとりながら、様々な施策に取り組んでいます。

※推進体制PDF

目標

<健康経営の目標>
当社は、プロとしてお客さまに持続的に貢献するためには社員一人ひとりが心身ともに健康であることが何よりも大切と考えており、 健康経営の実践による「社員のウェルビーイング」と「組織のパフォーマンス(生産性)向上」をめざしています。 これらを測るため、「プレゼンティーズム(※1)」、「アブセンティーズム(※2)」「ワークエンゲージメント(※3)」を健康経営の指標としています。
2022年度 2023年度 2024年度 目標
プレゼンティーズ損失割合 18% 16% 前年度比改善
アプセンティーズム平均値 2.6日 2.8日
ワークエンゲージメント 76(※4) 73(※4) 3.74pt
※1 プレゼンティーズム(健康問題が理由で生産性が低下している状態)は、ヒューマネージ社のデータベースから導き出された 「仕事の実績、質、量」に関する活性度(生産性)指数により算出。病気等のない通常の状態での仕事を100%とし、過去4週間の仕 事を自己評価。評価が80%の場合、プレゼンティーズム損失割合は20%。数値が低いほど生産性が高い。2024年度:回答人数5,258人(回答率93%)。
※2 アブセンティーズム(健康問題による仕事の欠勤(病欠))は、従業員アンケート(昨年1年間に、自分の病気で何日仕事を休みましたか)により算出。 数値が低いほど生産性が高い。回答人数等は上記と同じ。
※3 ワークエンゲージメントは、エンゲージメントサーベイQRAFT尺度よりエンゲージメント状態(楽しみ、興味・関心、意義)について測定 (1.00~5.00ptまでの数値で表示)。数値が大きいほど良好な状態を示す。回答人数等は上記と同じ。
※4 2023年度まではMUFGグループ意識調査(ウイリス・タワーズワトソン社)にて持続可能なワークエンゲージメントを算出。数値が大きいほどエンゲージメントが高い。
<健康課題の主な改善目標(2024年度)>
■定期健康診断受診率  100%継続 (2022年度実績100%、2023年度実績100%)
■特定保健指導実施率  55%     (2022年度実績47%、2023年度算出中)

主な取り組み、投資額(2023年度)

■ 定期健康診断・特定健診受診の徹底       227百万円
■ 乳がん検診・子宮がん検診の費用補助     23百万円
■ インフルエンザ予防接種の費用補助      16百万円
■ ストレスチェック実施、分析、コンサル等     5百万円
■ 健康アプリ(PepUp)の運営           6百万円
■ 治療と仕事の両立支援の制度拡充(ヘルスケア休暇(生理、更年期障害)導入、不妊治療休暇利用対象者拡大、障がい者
  サポート休暇新設、年次有給休暇の時間単位取得等)
■ 女性の健康課題の理解促進(外部有識者によるオンラインセミナー・eラーニング研修の実施
 (いずれも全社員対象、eラーニング実施率87%・満足度76%)、冊子の発行、セミナー動画視聴等が可能なWebサービス
  の導入)
■ ヘルスキーパー制度(「あん摩マッサージ指圧師」有資格者によるマッサージの施術、健康に関する助言等により社員の
  健康増進・疲労回復等を図る(2023年度利用者数:延べ2,534名)
■ 長時間労働の抑止(フレックスタイム制度、勤務間インターバル、時差勤務等を実施)
■ 取引先等の健康経営の支援(勉強会の開催、ヘルスキーパー制度のノウハウ提供等)

サプライチェーン全体の共存共栄の推進

当社は従業員の心身の健康並びに従業員の家族の幸せのために健康経営を実践しており、取引先等他社への健康経営に係るノウハウの提供、健康増進策の共同実施等を行って参ります。

労働に関するリスク管理と法令遵守

当社は、労働に関する法令を遵守するとともに、管理を徹底し、必要に応じて改善する体制を整えています。当社は人材の流出・喪失等や士気低下等により、 当社が損失を被るリスクおよびこれに類するリスクを人材リスクと定義し、オペレーショナルリスクとして管理しています。また、長時間労働の抑止に注力しており、産業医による過重労働面談、 衛生委員会での審議等を実施しています。


戦略マップPDF 取組結果等PDF



健康経営優良法人 認定

当社は、経済産業省と日本健康会議が共同で実施する「健康経営優良法人認定制度」において、「健康経営優良法人2024」(大規模法人部門)に認定されました。
「健康経営優良法人2023」(大規模法人部門)に続き、2年連続の認定となります。

「健康経営優良法人制度」とは、健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、「従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を 受けることができる環境を整備することを目的とした制度です。
当社は、社会やお客さまからの信頼や期待に一層お応えしていくためには、社員一人ひとりが心身ともに健康で幸せであることが大切と考えており、今後も様々な取り組みを通じて「健康経営」を実践して参ります。