考え抜く力を武器に、
M&Aの世界へ挑む。
蔦永 美緒
投資銀行部門
M&Aアドバイザリー・グループ
Associate 2020年 農学部卒 2022年 農学研究科 修士課程修了
理系のバックグラウンドを経て、金融業界へ。
大学院では、肥満や生活習慣病をテーマにした研究に取り組み、仮説を立て、検証設計を行い、得られた結果をもとに議論を重ねていく研究プロセスに大きなやりがいを感じていました。一方、アルバイトで塾講師をしていた経験から、専門性を他者に還元し、意思決定を支援する仕事への関心が高まり、コンサルや投資銀行を中心に就職活動を進めました。投資銀行部門のインターンでは、仮説を立て、その根拠となるロジックを突き詰めていく姿勢に、研究と共通する要素を強く感じました。そのうえで、企業の重要な意思決定に近い距離で関わることで、研究よりも短期間で社会的インパクトを実感できる点に魅力を感じ、研究職ではなく投資銀行へ進むことを決めました。
現在はFAとして、M&Aの一連のプロセスに関するアドバイスを提供しています。バリュエーションや価格・契約条件の交渉、プロセス設計、専門家との連携など、業務は多岐にわたり、いずれも高い難度が求められますが、何が論点かを整理し、判断に必要な材料を一つひとつ積み上げていく力は、理系で培った強みがそのまま活きていると感じています。
クライアントのために、最適解を考え抜く。
入社前との良い意味でのギャップは、若手であってもクライアント対応を任される機会が多いことです。特に印象に残っているのは、入社2年目に携わった案件で、上場企業の事業計画策定をサポートする中で、自分がクライアントの相談窓口を担った経験です。クライアントにとって年次は関係なく、期待に応えるため何が求められているのかを考え抜きました。日々変化する状況や膨大なデータを整理しながら、上司やチームと議論を重ね、アウトプットの精度を高めていきました。そのプロセスの中で窓口を任せてもらえた結果、クライアントが何か困ったときに、とりあえず私に連絡をいただけるようになり、自分が価値を提供できているという実感を強く得ることができました。
M&A業務は、各フェーズで扱う情報量が多く、論点も多岐にわたります。そのため、一次情報に最も広く触れているジュニアバンカーだからこそ活躍できる場面も多いのが特徴です。若手だからといって雑務に終始するのではなく、若手のうちから裁量を持って案件に関わることができる環境は、新卒でこの業務に携わる大きな魅力だと感じています。
自ら考える文化を、次の世代へ受け継ぐ。
当部では、「育てて勝つ」という考え方が、日々の業務の中に自然と根付いています。入社前、投資銀行に対して抱いていたイメージは、徹底した実力主義で、キャッチアップできなければすぐに置いていかれる世界というものでした。実際、1年目から高いクオリティを求められる環境であることは間違いありません。
一方で当社では、人材育成もまたバンカーを評価する重要な軸の一つという意識が浸透しており、後輩の成長に時間や手間をかけることを惜しまない人が多い点は、投資銀行業界の中でも珍しい社風だと感じています。何でも先輩が結論まで導いてしまうのではなく、後輩が自ら考え、経験を積めるように「任せる」「考えさせる」ことが大切にされています。
現在はメンターとして後輩に関わる立場になり、「間違っていてもいいから、どうしたいのかを整理してから相談してほしい」と伝えています。自分が先輩からしてもらったように、後輩ができるだけ幅広く経験を積めるよう意識しています。こうした育成への向き合い方こそが、当社特有のカルチャーなのだと思います。
M&Aの執行において大小無数の論点がある中で、お客さまが何か困った際に「とりあえず蔦永に電話しておこう」と思っていただければ嬉しいなと思います