昨今の私たちを取り巻く環境は大きく変化しています。新型コロナウイルスや地政学リスクに加え、米国の金融政策も転換期を迎えるなど、不確実性が増しています。我が国では、老後資金問題、ジョブ型雇用の拡がりに伴う個人型確定拠出年金の重要性の高まりなどを背景に、資産運用アドバイスのニーズ拡大や若者による投資ブームなど「貯蓄から投資・資産形成へ」の兆しが起こりつつあり、またESG経営による企業活動を通じた持続可能な環境・社会の貢献が求められています。加えて、デジタル技術の急速な発展に伴い、オンライン証券の躍進や異業種による証券業への参入も活発化しており、大手総合証券にとってもDX対応が急務となっています。
このような環境において、当社は一昨年度、新しい中期経営計画をスタートさせ、めざす姿として『三菱UFJフィナンシャル・グループの中核として業界No.1のクオリティを有し、顧客満足度No.1の証券会社』、スローガンとして『Challenge For Better Tomorrow ~お客さま、そして社員・会社にとってより良い明日へ』を掲げました。
当社は、これまでもMUFGの顧客基盤と機能、モルガン・スタンレーのグローバル知見を最大限活用することで、投資銀行分野ではトップクラスのプレゼンスを維持し、ウェルスマネジメント分野では業界に先駆けたビジネスモデル改革により独自のステータスを築いてまいりました。これからも、こうした他社には真似できない圧倒的な強みを1つずつ確実に増やしていくことで「きらりと光るダントツの証券会社」に進化していきたいと考えています。

