国内営業部門 投資銀行部門 市場商品部門 リサーチ部門 システム部門 リスク管理部門

INDEX

教育・研修制度 キャリア座談会 対談 インストラクター × 新入社員

DEI(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)

募集要項
CLOSE

career

member-image
キャリアパス

若手でも挑戦のチャンスがある、大型M&A案件で、真に活躍できるアナリストへ。

Vol.1
テレコム・メディア・テクノロジー部
Vice President
2011年 理工学部卒

阿部 慶佑 Keisuke Abe

若手アナリストとして大きな舞台へ。 -2011年度入社-

入社後、M&Aアドバイザリーの部署に配属してからは、アナリストとして約3年間、案件の遂行に必要なあらゆるデータの精査、数字の分析、企業価値評価や交渉といった実務を担当。新人アナリストとして、カバレッジや上司がとりまとめてきた案件の実務に、毎日夢中で取り組んでいました。そんな中、ある日本のメーカーA社がアメリカのベンチャー企業B社を買収する、数百億円規模のクロスボーダー案件が自チームに舞い込んできました。それは入社してから2年目のこと。研修や実務で培ってきたスキルをフルに活かせる舞台に心震わせつつ、「死ぬほど忙しい」日々が始まりました。

careerpath_01_01.png

すべてに全力を尽くす2年目。 -2012、クロスボーダー案件始動-

かねてから海外の提携先として高い技術力を持った企業を探していたA社に対し、三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、米国モルガン・スタンレーが持つ膨大な海外企業情報を提供。その中から、候補となりそうな会社をいくつかピックアップして検討を重ね、絞り込んだのがアメリカのB社。B社はより良い条件で買収してくれる企業を選ぶべく入札を実施し、A社が勝ち残って契約権を獲得しました。そして、両社の間に立ったのが私たちでした。二社間の緩衝材となって慎重に契約をまとめ、企業価値評価につながるよう今後の経営計画や法的な観点の精査など、弁護士や会計士の方たちを加えてあらゆる課題を洗い出していきました。それはもう、膨大な資料の山をすべて読み込むようなもの。M&Aは売る側と買う側の両者にとって社運をかけたもの。迅速に遂行するべく奮闘の毎日でした。

careerpath_01_02.png

向き合い続ける姿勢が、 誰もが認める力となった。 -案件を進める中での成長-

アナリストの手腕が問われるのは、企業価値評価のモデルづくり。M&Aの可否に直結する重大なポイントです。しかし、当時の私は完全に任せてもらえるレベルではなく、同じアソシエイトの先輩にサポートをしてもらいながら、何日もかけて100ページにおよぶレポートを幾重にも作成していきました。その後はA社とは議論を、B社とは交渉を重ね、残ったのは面と向かって話さなければ合意できない事項だけ。順調に進んでいるかと思った矢先、アソシエイトの先輩の出向が急遽決定。この段階でM&Aの肝となるアソシエイトを誰が務めるか検討することになった際、「阿部ならチームの穴を埋められます。だいぶ成長しています。大丈夫です」と先輩がマネージャーへ。マネージャーもそれを認めてくれて、このプロジェクトの遂行を先輩の分まで担うことになりました。今でも、胸が熱くなったのを覚えています。

careerpath_01_03.png

信頼に応えるアナリストとして。 -最終交渉〜これから-

先輩やマネージャーからの信頼に応えるため、2年目の私はヴァイスプレジデントとともにアメリカ西海岸の都市での最終交渉の場へ。A社とB社ともに決定権を持つメンバーが10名ずつ。朝から晩まで駆け引きが続く中、最終的な価格の合意をまとめていきました。私自身もA社側の想いを尽くせる限り代弁しました。そして、ついに両者の合意が成立。契約のサインがなされ、当事者同士が固い握手を交わすと、深い安堵が広がり、それまでの苦労が消えていきました。もう、言葉にできない感じでした。その後、日本に帰り、すべての事務手続きを済ませ、プロジェクトメンバーが設けてくれた、お客さまとのクロージングディナーの場へ。お酒を飲みながら苦労や思い出を語り合う会です。お客さまが感謝状や記念写真をプレゼントしてくださったり、「よくやってくれた、阿部ちゃん」と声をかけてくださったり。お役に立てたことに感慨深い気持ちになりました。
その後、私は後輩を指導しながら、より難しいクロスボーダー案件の主導を任されるまでに。世界経済にインパクトを与えたい、という気持ちもありますが、自分の場合、やっぱりお客さまからいただく感謝がモチベーションです。

careerpath_01_04.png