入社後、投資銀行本部に配属され、証券化や各種デット・ファイナンスの経験を積み、M&A関連の案件に関わる機会もありました。その際に、ファイナンス全般についての体系的な理論やデット・ファイナンス以外の分野の知識も深める必要があると考えるようになり、MBAに興味を持ちました。MBAではファイナンス以外に会計・オペレーション・企業経営全般について学ぶことができ、世界中から集まる学生とのコミュニケーションを通じてリーダーシップを強化する機会が多いということも知り、今後、自分がお客さまに提供できるサービスの付加価値を高め、当社のさらなる発展に貢献するうえで有意義なものになると考え、留学制度にチャレンジし、チャンスを得ました。
授業ではノーベル賞受賞者を含む世界トップレベルの教授陣が与える実際の企業の事例を題材とした経営に関するさまざまなテーマについて議論を交わすことが多く、大変刺激を受けました。経営学・ファイナンス・会計などの基礎科目以外は自由選択のため、M&A、国際金融、ベンチャー投資など関心のあった分野を選択、深く学ぶことができました。ここで学んだことを、学生でチームを作り、地元ベンチャー企業のコンサルティングを行う課外事業で実践もしました。NYの教育関連のNPOに対して業務効率化の手法を提案するなど実際のビジネスの現場で応用したのです。このようにさまざまな国や異なる業界のバックグラウンドを持つ学生と共に課題に取り組むことが多く、苦労したこともありましたが、その中でメンバー間の信頼関係が築かれ、一丸となってプロジェクトを仕上げるなど貴重な体験を得ることができました。
MBA留学で習得した知識や経験を最大限に活かし、お客さまの課題に対して多角的かつ深い分析を行うことでより良いサービスを提供したり、社内の経営上の問題解決につながるような提案を迅速かつ的確に行っていきたいと考えています。お客さまから取引をいただくためには、お客さまのニーズを洞察し、マーケットの動向や金融知識について常に研鑽を続けることで優れた提案を行うことが必要です。その中で自分を成長させ、お客さまから信頼を得ていくことが、この仕事の面白さであると考えます。優秀な上司や先輩、豊富な教育研修を活用する機会とともに、経験年数に関わらず新しい発想で価値のある提案を行うことが評価される土壌がある当社は、学生の皆さんにとって挑戦し甲斐のある会社だと思います。