2007年 法学部卒
私の主な仕事は、未上場法人のオーナーに対する資産運用のコンサルティング業務です。近年は、フィナンシャルプランナーとして生涯における個人の資金収支からどのような運用を手掛けるべきかコンサルティングすることや事業承継などの経営に関するお悩みも多く、また、運用一つにとっても対象は株式や債券、投資信託などがあり、ニーズが何処にあるのかはお客さま毎に違うため、さまざまな知識が求められる仕事になります。私たちの最大の付加価値はお客さま自身が気付いていない潜在的ニーズを掘り起こし、お客さまが豊かで幸せな生活を送るにはどのような課題解決が必要かを考え尽くすことです。ニーズを把握するのは簡単なことではなく、お客さまとの日々のリレーションが非常に重要です。お客さまから信頼を得るために自身の知識レベルを向上させることはもちろん、上司や本社部署の方との同行や、他のMUFGグループ会社と連携することによる総合力で「安心」「信頼」を獲得できるように励んでいます。
保有する株式が購入時の価格より下落して損失が出ており売却も出来ずに保有しているだけの状態を一般的に“塩漬け”と言いますが、担当したあるお客さまの保有株式もそのような状態となっていました。そこで、保有する株式の有効活用策として、塩漬けとなっている株式を証券会社に貸すことで、お客さまが貸借料という収入を得ることができる”貸借取引”をご提案したところ、お客さまのニーズに合致。塩漬けとなっていた株式を収益源として活用していただき、その後、お客さまの事業経営の相談も受けるようになりました。お客さまの事業は木材の加工業で、東南アジアから米ドルで木材を買付けているため為替の変動が事業経営を左右するという状態にあり円安局面では利益を圧迫していました。そこで当社預け入れの資産を担保に、将来に亘って予め決められた価格で米ドルを調達するスキームをご提案しました。お客さまのリスク許容度や為替レートに対する感覚を把握した条件としたことで、約定に結び付けることができ、お客さまの事業経営の安定化に繋がりました。
当社はMUFGの証券部門を担う会社です。グループの強みを生かし、銀行の機能や信託の機能を織り交ぜることで課題解決型のご提案を進めています。今後もお客さまのお役に立つ金融商品、スキームを絶えず提供し、お客さまに高度なコンサルティングサービスを提供できる人材へと成長していきたいと思います。相場は良い時も悪い時もありますが、どんな状況下においてもお客さまに対して真摯に向き合い、当社顧問の言葉ですが、「明るければ強し」の精神でさらに飛躍していきたいと思います。
