入社当初から、債券引受業務のプロフェッショナルとして、海外債券市場での業務も経験してみたいという強い想いがあり、その目標を見据えたキャリア形成を図っていました。そして、入社して数年が経ってから、DCM(デット・キャピタル・マーケット)部で海外派遣の枠組みが整ったタイミングで、社内の英語力向上プログラムに応募。若年時に業務知識を蓄えることと同時に海外派遣への挑戦を通じて、さらにスキルアップをしたいというビジョンのもと、語学向上を図り、その後にMUFG財務企画部CFO室、MUFG Securities Americas Inc.への出向を経験することができました。
現地では、この限られた期間の中で成長の波に乗るべく、CFA(米国証券アナリスト)の取得に向けて勉強をしていました。その理由としては、海外派遣先のニューヨークでの業務の中で、最先端の証券ビジネスに取り組みつつ、若手アナリストが中心になって自己研鑽に励む姿を間近で見ることができたからです。ただし、単に現地でのCFAがグローバル金融市場で通用する資格だから、という理由だけではありません。債券以外にも株式やデリバティブ、ポートフォリオマネジメントなどといった、幅広い金融知識を身に付けることによって、より多角的な視点で債券市場を捉えられるのではないかという、一人のバンカーとしての成長に対する想いが強くなったことも、CFAの勉強をする大きな後押しになりました。
昨今のグローバル化の影響を受け、債券引受業務のプロフェッショナルとして、世界の金融市場で活躍するためには、普段の業務知識に加えて、包括的に知識を蓄積することが必要不可欠だと考えています。それは、一つに突出したスキルだけでは、一つの分野でしか活躍することができないから。専門領域を持ちつつ、広範囲にわたる知識やノウハウを身に付けてこそ、真のプロフェッショナルと言えるでしょう。クライアントに対し提供できるアドバイスの範囲を広げ、債券引受業務において自分が担うことのできる業務領域を拡大し、国内外の市場を舞台に活躍できるバンカーになるために、これからもキャリアを突き詰めていきます。